ゲームメーカー大手のスクウェア・エニックスが、ブロックチェーン企業のEnjinと提携を発表。人気タイトル「ファイナルファンタジーVII」の発売25周年を記念し、NFTで保有が証明できるコレクターグッズを2023年に発売することがわかりました。
スクウェア・エニックスは、2003年にゲームメーカーのスクウェアとエニックスの合併により設立された日本のゲームメーカー。「スクエニ」の愛称で知られ、人気タイトル「ファイナルファンタジーシリーズ」や「ドラゴンクエストシリーズ」などを開発・販売しています。
今回、スクウェア・エニックスが提携したEnjinは、2009年に設立されたシンガポールのブロックチェーンエコシステム開発会社です。ゲームやアプリに暗号資産(仮想通貨)を組み込むことができる「Enjin Platform」、暗号資産やNFTの安全な取引を可能にする「Enjin Wallet」、NFTマーケットプレイス「Enjin Marketplace」などを開発しています。
スクウェア・エニックスの発表によると、ファイナルファンタジーVIIの発売25周年を記念し、2つのコレクターグッズを2023年に発売。同社が販売しているキャラクターフィギュアシリーズ「BRING ARTS(ブリングアーツ)」と、トレーディングカードシリーズ「ART MUSEUM(アートミュージアム)」に、デジタル鑑賞やブロックチェーン上の保有証明などを盛り込んだ新商品です。
BRING ARTSの新商品「ファイナルファンタジーVII BRING ARTS クラウド・ストライフ」は、FF7の主人公・クラウドのフィギュアです。物理フィギュアの単体エディションと、スマートフォン・PCから360度鑑賞が可能なデジタル版フィギュアが付属するデジタルプラスエディションの2種類が数量限定で販売されます。どちらのエディションもNFTのデジタル正規品証明書が付きます。
単体エディションの価格は13,200円(税込)。スクウェア・エニックスe-STORE限定のデジタルプラスエディションは16,500円(税込)で、パッケージの中には物理フィギュアのほか、デジタル正規品証明書交換券およびデジタル版フィギュア交換券が封入され、発売は2023年11月25日を予定しています。
ART MUSEUMの新商品「FINAL FANTASY VII ANNIVERSARY ART MUSEUM デジタルカードプラス」は、トレーディングカード6枚とデジタルトレーディング専用コードが同梱された数量限定のカードパックです。コードは専用サイトで全207種類の中から任意のデジタルカード1枚と交換して、スマートフォン・PCから鑑賞できます。デジタルカードもフィギュアと同じくNFTで保有証明ができます。価格は440円(税込)で、発売は2023年初頭を予定しています。
2つの新商品のデジタルデータの保有を証明するNFTの発行基盤として、Enjinが独自に開発した「Efinity」が採用されており、本NFTの利用・閲覧にはEnjin Walletアプリが必要になります。
Enjinの最高経営責任者(CEO)のWitek Radomski氏は、今回の提携にあたり、「このパートナーシップは、デジタルアセットとエンターテイメントの発展期を示すもので、象徴的な知的財産を持つ尊敬すべき開発者であるスクウェア・エニックスが、業界の道を切り開いています。Efinityを利用することで、ファンはブロックチェーン上であることを意識することなく、インタラクティブなNFTを体験することができます。Enjinは、好奇心と創造性を融合させ、ブロックチェーンエンターテイメントの次の成長段階を確立することができます」とコメントしています。
スクウェア・エニックスは以前からブロックチェーン・NFT関連の取り組みを進めており、NFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」シリーズのリリースや、5月には中期事業戦略の進捗について報告し、「ブロックチェーンゲームの開発・NFT関連コンテンツの拡大・海外法人設立・独自トークンの発行」といった複数の施策を発表していました。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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