会員権をNFTで。MELLOW、SAKEBAROで新プロジェクト

日本酒関連事業を運営するMELLOWが会員制の日本酒バー「SAKEBARO」の会員権にNFTを活用するプロジェクト「SAKEBARO NFT PROJECT」を発表しました。

MELLOWは、会員制日本酒バー「SAKEBARO」の運営、店舗デザイン開発、日本酒の流通など、日本酒関連事業を展開している企業です。SAKEBAROは現在、東京・中目黒と青山に店舗を構え、今後は2022年中に中国・上海新天地と福岡、2023年には京都とイギリス・ロンドンの出店を予定しています。

今回発表されたSAKEBARO NFT PROJECTは、会員制バーであるSAKEBAROの会員権をNFTを使い発行するプロジェクト。NFTはNFTマーケットプレイスのOpenSeaにて販売されており、各店舗会員権が0.2ETH(記事執筆時のレートで約4万4千円)、全店舗会員権が1ETH(約22万円)となっています。

現時点でサービスの詳細はあきらかにされていませんが、SAKEBAROがグローバル展開するにあたり、NFTを使って会員権を発行することで、世界各国で共通の会員・予約システムが構築できるそうです。会員権は他のNFTと同じく二次流通で転売が可能になっており、転売額の一部は発行元であるMELLOWに還元されます。

また、今後はNFTを活用した店舗の出店・運営資金の調達や、メタバース(仮想空間)上で日本酒や酒器を購入できるバーチャル店舗の展開も予定しているとのこと。

飲食店会員権のNFT活用事例としては、NFTを会員権としたバー、CryptoBar P2P(クリプトバーピアツーピア)が東京・銀座にオープンした例があります。

CryptoBar P2Pは、「クリプトの文化と技術を愛する人のための大人の隠れ家」をコンセプトにしたバーで、専用のNFT会員権を公式サイトで発行した人か、その同伴者、もしくは店頭でビットコイン(BTC)のライトニング決済やイーサイリアム(ETH)などの暗号資産(仮想通貨)の送金を行える人だけが入店できます。

店内はNFT会員権の所有者、その同伴者であればドリンクやおつまみは自由に飲食が可能。また有料オプションとして、鍵付きのセラーに入ったドリンクや追加のフードも用意されており、こちらは暗号資産での決済のみ対応。支払いはビットコインやイーサイリアムのライトニング決済のほか、WETH、USDC、USDTなど多数の暗号資産に対応しています。

CryptoBar P2Pでは、NFTクリエイターやブロックチェーンゲームとのコラボレーション、クリプトユーザーが関心の高いイベントを定期的に開催しており、SNS上で盛り上がりを見せています。

近年、日本では都内を中心に会員制の飲食店が流行り、クラウドファンディングなどで会員権が販売されています。従来の会員権には、ユーザーは一度機会を逃したら再度購入することが難しく、飲食店側には販売した会員権からは継続的に収益を得ることが難しいというデメリットがあります。

NFTとして会員権を発行することで、ユーザーは二次流通による転売で購入の機会が得られ、飲食店側は転売されるたびにロイヤリティが発生するメリットがあります。今後はNFTを活用する会員制の飲食店が増えていくでしょう。

SAKEBARO NFT PROJECT
https://sakebaro.com

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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