ファッションやスニーカー分野のNFTを扱うRTFKT(アーティファクト)が、同社が展開するメタバース(仮想空間)アバタープロジェクト「Clone X(クローンエックス)」より、親会社であるナイキ(NIKE)とのコラボNFTコレクション「Clone X Forging SZN 1」のローンチを発表しました。
RTFKTは、2020年1月に設立されたファッションやスニーカー分野のNFTを扱うブランド。デジタルアーティストFEWOCiOUSと制作した約3.2億円のバーチャルスニーカーが7分以内に完売するなど、NFT化されたメタバース・ファッションを代表するブランドとして知られ、2021年12月にナイキが買収しています。
同社が展開するClone Xは、アーティストの村上隆がキャラクターデザイナーとして参加しているメタバースアバタープロジェクトです。アバターはDNAと呼ばれる、Human(人間)、Robot(ロボット)、Demon(悪魔)、Angel(天使)、Reptile(爬虫類)、Undead(ゾンビ)、Alien(宇宙人)、Murakami(ムラカミ)の8タイプで構成されており、RTFKTがリリースしたファッションNFTを装着してカスタマイズできます。今年2月には、人気ブロックチェーンゲーム「The Sandbox」とのコラボが話題になりました。
今回ローンチされたClone X Forging SZN 1は、ナイキの定番スニーカーであるナイキ エア フォース 1、キャップ、シャツ、フーディー、ジャケット、ソックスといったファッションアイテムがNFTとして発行され、それらのNFT保有者は実際に着用できるフィジカルアイテム(リアルアイテム)も入手できるというもの。
Clone XのDNAタイプひとつからそれぞれ2つのNFTを発行することができ、たとえばユーザーがHumanをひとつ保有している場合、スニーカーを2点、ジャケットを2点入手できます。
なお、フィジカルアイテムにはNFC(近距離無線通信)チップが埋め込まれており、NFTとリンクしているため、ユーザーはNFTを保有し続ける必要があるとのこと。
さらに、Clone XのビジュアルにインスパイアされたNFTコレクション「Clone X Genesis collection」もローンチされ、こちらは全てのDNAタイプから発行できますが、入手できるのは1点のみ。Clone X Genesis collection内のTシャツ「Genesis T-shirt」に関しては、Clone Xの保有者であれば無料で発行できます。
ナイキはこれまでにNFT関連プロジェクトの売り上げで1億8,500万ドル(記事執筆時のレートで約256億円)を達成しており、そのうち3,900万ドル(約54億円)以上は、Clone Xのロイヤリティとなっています。
Clone X Forging SZN 1は、ナイキとのコラボNFTコレクションで、特に同社の定番スニーカーであるナイキ エア フォース 1は、これまでNFTやメタバースに接する機会のなかったスニーカーヘッズが、フィジカルアイテムを求めて入手することが予想されます。ナイキのNFT関連プロジェクトの売り上げをさらに伸ばす要因になるのか、今後の動向に注目です。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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