レコチョク、ダイナミックNFT採用「レコチョクNFTチケット」提供開始

音楽配信サービス事業を展開するレコチョクが、NFTチケットの発券・販売・入場管理・顧客管理までをトータルで担うソリューション「レコチョクNFTチケット」の提供開始を発表しました。レコチョクNFTチケットは、チケットの画像が切り替わるなど、NFTを動的に変化させる「ダイナミックNFT」を券面に採用していることが特徴です。

NFTチケットとは、従来の電子チケットにNFTを付与し、唯一無二のチケットとして販売するシステムです。電子チケットが持つ特徴である「郵送の必要がない」というメリットだけでなく、ライブ・イベント後もデジタルデータとしてチケットを保有できるほか、発行者が許可した場合はユーザー同士がライブ後のチケットを転売することも可能です。

ライブ・イベント後のチケットは資産価値がないと思われがちですが、紙チケットにおいてはライブ後の一部のプレミアチケットがオークションで取引されるなど、チケットそのものに価値が付与される例があります。

またNFTチケットでは転売(二次流通)した際にアーティスト・イベント主催者にも報酬が入る仕組みなどが取り入れられており、イベント後も報酬が得られるとして注目を集めています。

今回発表されたレコチョクNFTチケットは、NFTチケットの発券・販売・入場管理・顧客管理までをトータルで担うソリューションで、NFTを動的に変化させる「ダイナミックNFT」技術を券面に採用していることが特徴です。

具体的には、電子チケットの券面をNFTにすることで、デザイン性を高めることができるほか、ライブ・イベントの入場後に券面画像が切り替わることを利用し、当たりチケットなどを設定したプレゼント企画や、チケット購入後や終演後にイベント主催者やアーティストがメッセージを送付するといった施策も実施できるとのこと。

現在、レコチョクNFTチケットは、レコチョクが立ち上げたNFTも販売できるワンストップECソリューション「murket」採用の各ストア限定で、NFTチケットの発券・販売・入場管理・顧客管理までをトータルで利用できます。今後はレコチョクNFTチケットをエンターテイメント業界を中心に幅広く利用できるよう、システムのAPI提供を視野に検討を進めているそうです。

なお、レコチョクNFTチケットの第1弾として、俳優・脚本家・映画監督の宅間孝行氏が手がける演劇実験「タクラボ」の第1回公演「神様お願い」での採用が決定しています。

レコチョクはレコチョクNFTチケットの提供開始にあたり、「レコチョクでは、2022年1月よりWeb3時代を見据え、NFTの発行から販売、二次流通までカバーしたソリューション事業へ本格参入。これまで音楽・エンタメ分野を中心に多くのNFTを発行し、NFTをきっかけとしたファンコミュニケーションの可能性を提案してまいりました」としたうえで、「NFTによって表現者と支援者の接点が増え、より関係性が強化されていく未来の実現にむけてNFTの普及、利便性の追求に努めてまいります」とコメントしています。

レコチョクNFTチケット
https://recochoku-nft-ticket.studio.site

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ローソンチケットもNFTチケットを導入

2022年12月、チケット販売システム大手のローソンチケットがコンサート・スポーツ・演劇などのイベントチケットを保有可能なNFTチケットとして販売するサービス「LAWSON TICKET NFT」を導入。同サービスでは、イベント主催者が来場者に向けて会場限定の無料NFTを配布したり、会場内でデジタルグッズとして有料NFTの販売や、QRコードをCDやDVDなどの商品へ同梱して配布するといった取り組みが可能です。

ローソンチケットに続き、レコチョクが参入したことで、国内でもNFTチケットの普及が加速するかもしれません。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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