メタコマース事業を手掛ける株式会社X(以下、X)は、就職エージェントneoを運営しているネオキャリアとの協業で、就活イベント「メタバース新卒採用EXPO2024 by メタ人事ナビ」の実施を発表しました。
Xはメタバースにおける販売・販促(メタコマース)をサポートするグローバルスタートアップ企業。元リクルートのメンバーによって2020年に立ち上げられ、在籍するエンジニアの約半数が外国籍という多様性を持っています。
また、ネオキャリアは、2000年に設立された人材関連事業を手がける会社。国内および東南アジアなど海外も含め約100の拠点を展開しています。就職エージェントneoをはじめ、新卒・中途・派遣を問わず幅広いジャンルで人材マッチングを行っており、約45,000件の内定支援実績を有しています。
今回の2社協業の背景にあったのは、コロナ禍における企業の採用人事の問題です。感染症対策によって就職活動や企業PRの場が著しい制限を受け、会社案内や面接も徐々にオンラインへとシフトしていきました。企業側は従来のようなイベントなどでの露出機会が減少し、就職希望者へ自社事業に対する理解を深めてもらう場もおのずと減っています。
また、求職者側も豊富な情報を求めてはいますが、同時にオンラインで情報収集や意思決定などの就職活動全般を完結させたいというニーズは今後も高まっていくことが予想されます。この両者のニーズを満たすために、採用人事という領域のDX化推進が社会課題になっている、というのが現状。これに対し、Xが出した回答がメタバースでの就活イベント開催です。
感染症の状況などに左右されるリアルイベントや、マルチなコミュニケーションが難しいオンライン会議のスタイルではなく、メタバース空間で合同就職イベントを実施することにより、企業は積極的に採用活動を行えるようになり、同時に自社の特徴や強みをビジュアル面で訴求しつつ、DXを推進している企業であるというPRができます。また、求職者側も自宅から気軽に参加することができ、以前のように複数の企業を比較検討することが可能になります。
このメタバース新卒採用EXPO2024 by メタ人事ナビは、2023年1月27・28日の土日開催。3D展示会場におよそ100の企業がブース出展し、それぞれ自社のPR活動を繰り広げます。求職者の参加はスマホアプリをインストールすることが条件です。
求職者側はこのアプリ内のメタバース会場にアバターとして入場、企業の採用担当者も同様にアバターとして対応し、従来型のリアルイベントに近い感覚でコミュニケーションをとることができます。
さらにこのイベントでは、ネオキャリアが持つ新卒採用・就職支援のノウハウを提供。就職エージェントneoのブースを出展し、キャリアカウンセラーが求職者に向け「自己分析・エントリーシートの書き方講座」といった支援活動も実施するとのことです。
ポストコロナの就職活動で各企業が採用人事のあり方を模索する中、メタバースに活路を見出し攻めの姿勢を見せるXの取り組み。今後の就活シーンにどのような影響を与えるのか気になるところです。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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