漫画家の東村アキコが、現代アート制作のプロジェクトを始動。NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」にて、2022年秋から冬にNFT作品を販売し、同時期に現実世界でNFT作品を鑑賞できる展覧会の開催を発表しました。
東村アキコは『海月姫』『かくかくしかじか』『東京タラレバ娘』などの代表作で知られる漫画家。最新作『私のことを憶えていますか』はスマートデバイス向けの漫画アプリ「ピッコマ」と「カカオページ」にて、日韓同時連載を行い、7月に最終回を迎えました。同氏の作品は8つの言語、10か国で翻訳版が出版され、フランスのアングレーム国際漫画賞やアメリカのアイズナー賞を受賞するなど、国際的な人気が高まっています。
Adam byGMOは、GMOインターネットグループのGMOアダムが運営するNFTマーケットプレイス。東村アキコ関連では、2021年9月より『私のことを憶えていますか』の特別描き下ろしカラーイラストやレイヤー分けされたデータのセット、制作メイキング動画、インタビュー動画などのNFTを販売しています。
今回発表されたのは、東村アキコによる漫画制作とは別の、現代アート制作のプロジェクト。20点のNFT作品を制作中で、2022年の秋から冬にかけて、Adam byGMOにて販売されるとのこと。作品の販売の同時期には、現実世界でNFT作品を鑑賞できる展覧会「現代アート作家・東村アキコ展(仮称)」を開催予定で、展覧会で展示されたパネル作品は、NFTの特典としてセット販売が行われます。
先行公開されたのは、「NEO着物美人画シリーズ(仮題)」の作品No.1「ソーシャルディスタンス」。東村アキコは、同作の公開にあたり、「ある日、新型コロナでステイホームが始まって今までより時間が自由になった時、ふと、今の若い人達にもっと日本の和の美を伝えられないか、そして日本国内だけでなく世界に日本の和を、そしてその美しさを、現代を生きる女性をモチーフに表現できないかと考えるようになりました。それで茶道の姉弟子をモデルに一枚描いてみたんです」と述べています。
東村アキコは学生時代、金沢美術工芸大学で美術科油画を専攻し、古典的な絵画手法を学んでいます。「大人になって漫画の仕事で可愛い女の子や美しい女性を描きながら、またいつか美人画のような絵画を描いてみたいなとずっと思い続けてきましたが、漫画のほうが忙しくすてなかなかその時間が取れませんでした」という考えがあり、『私のことを憶えていますか』連載終了の目処が立ってから、現代アートの制作をはじめたそう。
今回のプロジェクト始動について、「長らく想い続けて来たことを今、NFTで発表する理由は、日本固有の美しさを先端技術であるデジタル・ツールで描き、披露する場もデジタル世界ということが、伝統的美しさと現代の融合を表すとともに、みなさんと新しい繋がり方ができると感じたからです。一年近くかけて描きためた私の23年ぶりの 『美人画』、是非皆さんに見ていただきたいです」とコメントしています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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