テレビ東京メディアネットとマーケティング企業クラウドサーカスと提携し、共同でアニメ領域に特化したNFTマーケットプレイス「fancity(ファンシティ)」を開設することを発表しました。
テレビ東京メディアネットは、1978年に設立されたテレビ東京ホールディングスの連結子会社。IP(知的財産)事業をメインに、コンテンツディストリビューションを行うメディア事業、クリエイティブ・エージェントとしての広告事業を展開しています。
また、クラウドサーカスは、2009年に設立されたスターティアホールディングスの連結子会社で、「世界標準のマーケティングエコシステム」をビジョンに掲げており、デジタルマーケティングSaaSである「Cloud CIRCUS」を開発・提供しています。
今回発表されたfancityは、アニメ領域に特化したNFTマーケットプレイスです。取り扱うNFTは主にテレビアニメの場面写真や設定画で、ユーザーは好きな作品の1カットや設定資料に関連するNFTを、暗号資産(仮想通貨)を用意することなく、クレジット決済により日本円でPCやスマートフォンから購入できることが特徴です。
テレビ東京メディアネットは、fancityの販売コンテンツ獲得およびNFTコンテンツの企画を担当。クラウドサーカスは開発と運営を担当し、メディアエクイティが運営するNFTマーケットプレイス「HEXA」と連携することで、継続したプラットフォーム運用を行うとのこと。
fancityのローンチは10月中を予定しており、将来的には購入したNFTをマーケットプレイスと連動させた個人のメタバース(仮想空間)上の好きな場所に飾れる「fanroom(ファンルーム)」の開設や、NFT保有者のみが閲覧できる限定コンテンツ、NFT保有者限定の特典といった機能が追加されるそうです。
テレビ東京メディアネットはfancityの開設にあたり、「アニメ領域に特化したNFTマーケットプレイスとして、安心安全な取引市場にとどまらず、価値あるアニメ作品とファンの結びつきを深め、さらに価値観を共有できるファン同士の交流を創出。次世代のコミュニケーションを発展させるべく、新機能・新サービスを順次拡充してまいります」とコメントしています。
ジャンルに特化したNFTマーケットプレイスの事例としては、音楽アーティストのファンサイト運営を手がけるFanplusが5月にリリースした「Fanpla Owner」の例があります。
Fanpla Ownerは、エンターテイメント領域におけるNFTマーケットプレイスで、一次流通としてアーティストなどの公式NFT販売にしぼることで商品の質を担保しつつ、購入したNFTをユーザーが販売できる二次流通の場も提供。また、アーティストへの収益還元を目的としたロイヤリティー機能を設け、二次流通以降の収益の一部をクリエイターへ還元することも可能になっています。
エンターテイメントやアニメなど、多くのファンを抱えるジャンルに特化することで、これまでNFTに触れる機会のなかった層にもアプローチできるというメリットがあります。テレビ東京はアニメに力を入れており、今期も「チェンソーマン」や「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」など、多くの話題作を手がけているため、具体的にfancityでどのようなNFTコンテンツがリリースされるのか、注目が集まっています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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