【AI解説】ChatGPT Plusとは何?

ChatGPT PlusとはChatGPTの有料プランです。2023年の2月にリリースされました。

月額20ドルで利用することができ無料で利用できるChatGPTと比べ、より高性能で快適さを味わうことができます。

ChatGPT Plusは、ChatGPTと同じくOpenAIが提供しており、会話型のインタラクションを強化するために設計されています。

その点に関しましてはChatGPTとほとんど同じような利用の仕方で使うことができるので、ChatGPTを利用したことがある方は安心して利用していただくことができます。

しかし、無料版と有料版の具体的な違いや、有料版にすることで得られるメリットなどがよくわからない…といった声もあるのではないでしょうか。

今回は有料版のChatGPT Plusに関してより詳細に解説をしてまいります。

インタラクション
inter(相互に)+action(作用)=相互作用 からできた言葉。
利用者が何らかのアクション、行動をとった時にシステムがそれに対してとる行動の意味。

目次

ChatGPT(無料版)と ChatGPT Plus(有料版)の違いについて

無料版との違いは下記になります。

・価格
・アクセス集中時について
・返答の速度
・新規機能への先行利用(アーリーアクセス)
・言語モデル

価格

ChatGPT→無料
ChatGPT Plus→月額20ドル

現在の有料プランは一律で月額20ドルですが、今後より低コストなプランウやビジネスに特化したプランの提供も視野に入れているそうです。

また、無料プランに関しましては今後も提供を続けていくとされていますので無料プランを利用されている方は安心して利用できます。

アクセス集中時について

最近TVやネットニュースで取り上げられ、アクセスが集中することが多くなってきて無料版ではログインできない状態が発生するなどしていました。

一方、有料プランであるChatGPT Plusに入会していればアクセス集中時であっても快適にアクセスすることができます。

有用なサービスだからこそ、すぐにアクセスし利用できるのはうれしいですよね。

返答の速度

ChatGPT Plusは無料版と比べ、返答速度が異なります。

ただし、速度が2倍速になるというほど早くなる、というわけではありません。

回答内容によって異なりますが、大体2割程度早くなるぐらいです。

新規機能への先行利用(アーリーアクセス)

ChatGPT Plusを利用していると、まだ発表されていない新機能や改良点などを優先的に利用することが可能です。

一般公開されていない情報にいち早く触れたい、という方には魅力的でしょう。

またこれらの機能を利用した際にフィードバックを提供するとChatGPTの今後の開発に貢献できるので参加したい方はぜひ提供してください。

言語モデル

ChatGPT Plusでは3つの言語モデルを選択して利用することができます。

GPT-3.5の「Default」と「Legacy」、より高性能で、次世代の言語モデルとして注目されている「GPT-4」になります。

GPT-3.5(Default)

応答の速度が最適化されたモデルで、ChatGPT Plusでのみ利用可能となっています。

GPT-3.5(Legacy)

以前のChatGPT Plusで搭載されていたモデル。無料版でも利用することが可能です。

GPT-4

より高度な推論や複雑な指示への理解が深まっているモデル。より創造性を必要としているときに有効です。

ChatGPT Plusでのみ利用可能な最新の搭載モデルです。

※言語モデルはChatGPT Plusの操作画面(新しくチャットを始める画面)で切り替えることができます。

GPT-4の特色

GPT-4の特色は下記になります。

・入力の自由度がある
・回答の正確性
・口調や人格の指定
・言語の精度
・安全性

入力の自由度がある

GPT-3.5はテキスト形式のプロンプトの入力方法しかありませんでした。

ですがGPT-4ではついに画像を使ったプロンプトを認識できるようになる、ということが報告されています。

ただし、現段階ではこの機能は開発・研究中なのでまだまだ一般公開されていません。

※GPT-4でも利用することができません。今後の開発状況にご期待ください。

回答の正確性

今まで専門性や学術的な要素が強い分野では人間に追いつくことができていなかったのですが、GPT-4になってから大きく正確性を挙げてきました。

具体的に言うとChatGPTの正確性を図るため、OpenAIが司法試験の模擬試験を受験するという実験を行いました。

これによるとGPT-3.5は下位10%のスコアだったのにも関わらず、GPT-4は上位10%のスコアを出すなど、大幅に性能が向上していることを示しています。

口調や人格の指定

GPT-3.5では口調のバリエーションが少なく、性格を設定してもそれに準じてくれないことが多々ありました。

ですがGPT-4ではキャラクター性の設定(口調や性格)により高い精度で答えてくれるようになっているようです。

それによって、より人間同士の自然な会話に近いコミュニケーションを取ることが可能となりました。

良き相談相手として利用したり、言語習得の相棒として勉強に利用したりと今までよりも自由な発想で利用しることができます。

言語の精度

これまでのGPT-3.5では日本語を入力した場合、返答に大きな違和感を感じる場合が非常に多くありました。

GPT-3.5は英語の精度が非常に高くなっており、それ以外の言語では「回答に不自然さを感じる」「記述が間違っている」などの問題が多く上がることがありました。

GPT-4で翻訳の性能のテストを行った場合、対応している言語のうち9割以上の言語の精度が向上した、という成果が上がっています。

今後はもっと流ちょうな日本語の表現を見ることができるようになるのではないでしょうか。

安全性

GPT-3.5はある意味とても素直でユーザーのプロンプトに応えるために莫邪鵜の作り方や万引きの方法など有害な回答をしてしまうことがありました。

このケースが報告されてからというもの問題視されていましたが、GPT-4の登場で有害な回答を返すことがぐっと減りました。

これは専門家の協力もとにテストと改善を繰り返した結果です。

今後も訓練を続け、有害な回答を返さない為の訓練を行っていくとされています。

性能が上がるにつれてこういった問題も浮上してきますが、こうして安全性の向上も同時に行われています。

GPT-4の注意点

GPT-4は様々な点においてGPT-3.5から進化を重ねてきましたが、まだまだ課題は残っています。

データの参照元
うそをつく/幻覚を見ている

データの参照元

GPT-3.5と同じくGPT-4は2021年の9月までの情報をもとに回答を返しています。

それ以降に起こったことについては正しい回答を得ることができないのです。

うそをつく/幻覚を見ている

またChatGPTは返答をくみ上げることができることから、うその情報(正確でない情報)を本当の事であるかのように回答することがあり、「ChatGPTはうそをつく」と言われることがありました。

(「幻覚を見ている」という表現もされます)

GPT-4は精度が高いですが、利用する際は出力される情報を鵜呑みにせず、必ず裏付けを取ったり、参照程度にとどめているとよいでしょう。

まとめ


今回はChatGPT Plusの利点や注意点について解説していきました。

技術の進歩は素晴らしいですね。正確性があがりより便利に使いやすくなったものの、従来通り使用方法には注意が必要です。

もし月額のChatGPT Plusを利用するのに悩んでいる方がいらっしゃるのであれば、お試しで1か月利用してみるのはいかがでしょうか。

解約は簡単にできるのでチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

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