メタバース事業を手がけるモンドリアンが、オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」上にメタバース美術館「COCO WARP」を再現したマップの制作を発表しました。戦闘要素はなく、デジタルアート作品の展示を行う空間となっています。
モンドリアンは、オープンハウスグループから出資を受け、メタバースの戦略子会社として設立された企業です。ゲーム・メタバース事業を主軸としたプロジェクト企画、ビジネス開発、IP事業、3Dモデル制作などのサービスを提供しています。
またCOCO WARPは、「3030年の未来を体感すること」をテーマに、デジタルアート作品の展示を行うメタバース上のバーチャル美術館で、GARDEが空間デザインを手がけ、NPO法人青山デザインフォーラムが運営しています。
近年はメタバース空間をマーケティング施策に活用する企業や自治体が増えていますが、独自プラットフォームを構築しているものの、認知と集客が課題になっています。この問題を解決するための施策の一つの例となりそうなのが、今回のフォートナイト上のCOCO WARPの再現です。
今回発表されたフォートナイト上のCOCO WARPは、メタバース空間でデジタルアート作品の鑑賞体験を追求したマップです。
フォートナイトは、Epic Gamesが2017年にリリースしたオンラインマルチプレイヤーゲームです。ユーザー数は5億人以上、月間アクティブユーザー数は7,000万人を超えており、世界最大規模のメタバースプラットフォームとなっています。
また、クラフト要素のあるシューティングゲームで、「バトルロイヤル」「パーティーロイヤル」「クリエイティブ」「世界を救え」の4つのゲームモードを提供しています。クリエイティブモードでは、事前に用意されているマップ上に小物やパーツを置いたり、建物を建築したりして、自分だけのオリジナルマップを作ることができます。
今回モンドリアンが制作したマップは、メタバース美術館COCO WARPのデータをフォートナイトのクリエイティブモード向けにリバイブしたもの。戦闘要素やゲーム要素はなく、デジタルアート作品の展示を行う空間となっています。
モンドリアンによると、メタバースの要素を取り入れたオンラインゲームの中でも、フォートナイトはグラフィックが美しく、デジタルアート作品を鑑賞する美術館との親和性が高いことから、マップを制作することになったそうです。
同社は今回の取り組みについて、「世界でもトップクラスのユーザー数を誇るフォートナイト上にコンテンツを公開することで、ゲームユーザーからの集客(流入)を見込むことができるというメリットがあります。さらに既に独自プラットフォーム上に作ったコンテンツも、今回のようにデータをリバイブすることで、プラットフォームを超えたマルチユースが進みます。ゲーム・メタバースの可能性には更なる注目が集まっています」とコメントしています。
Fortnite「MONDRIAN」
https://www.fortnite.com/@mondrian
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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