レバナスは危ない? 投資信託のリスクと株取引との違いの考え方

何かと話題のレバナスですが、儲かるということは聞くけどなんとなく怖いというイメージを持つ方は多いでしょう。

レバナスのレバレッジとはどこにかけられている言葉なのか、意味を正しく理解すれば自身の運用において許容できるリスクなのか、許容できない巨大な損失化も推し量ることができるようになります。

こちらの記事では、そんなレバレッジを利用した指数連動型投資信託の仕組みと、どこがリスクになるのかについて数字を基に解説していきます。

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レバナスは危ない?

レバレッジ型投資信託が危ないといわれるのはITバブル崩壊に見られる様な歴史に残る大暴落が起きた時に、損失を取り戻すのにその後10年という超長期でも足りないほどのマイナスを食らってしまうという点です。

レバレッジ型投資信託は、1日毎の評価額を対象指標の2倍、もしくは3倍の値動きになるように設計(目標)されている商品です。3倍の場合は『トリプル○○』や『レバレッジ3倍』と表現されていることが多くあります。

例えば通常のれレバレッジ2倍型の商品(信託銘柄のこと)では、対象指標が1日目に1%動いていればその2倍の2%が動いていると考えられます。

例えばレバナスであればNasdaq指数が1%上がった時に2%上がるのに近い動きをします。

しかし、2日目以降は、1日目の算定額に対してその日の値動き割合のさらに2倍の動きとなるため、例え元の指標が1%ずつ機械的に動いているとしても単純な2倍にはならないのです。

まず値段の動きを知るために、簡単な5日分のシミュレーションを行ってみます。スタートは10000円で、指標の係数を1%に固定してそれぞれ通常とレバレッジ側プラスとマイナスでのシミュレートです。

動きのルール元金1日目2日目3日目4日目5日目
毎日+1%100001010010201103031040610510
レバナス 毎日+1%のレバ100001020010404106121082411040
毎日-1%1000099009801970296059509
レバナス 毎日-1%のレバ1000098009604941192239039
※小数点以下は省略して記載

毎日計算の元となる『かけられる数』が変わっていく為、値動きの割合である『かける数』が毎日綺麗な整数を刻んでいても2日目以降は綺麗な数値で揃うことがありません。

繰り返しますが、1日毎に倍率をかけているのであってそれ以上の特定の期間に対してかけているわけではないということです。

次にレバナスの怖い部分をもうちょっと可視化してみましょう。

最初の2日目に10%ずつマイナスしたシミュレーションです。こんな値動きは現実的には存在しませんが、例としてご覧ください。

※指数が1日で5%以上動くというのは異常値です。

元金1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目
倍率-10%-10%+5%+5%+5%+5%+5%
インデックス1000090008100850589309376984510337
レバレッジ型1000080006400704077448518937010307
※小数点以下は省略して記載

2日間の合計であるマイナス20%を補えるのは6日目のプラスマイナスが0になる日ではなく、7日目のプラスマイナスの割合がプラス側振れた日で、しかも最初のマイナスが大きかったためレバナスが7日目になっても通常割合を追い抜いていません。

これも当然『1日毎に%が計算される』投資信託のルールに依存しているからだと言うことができます。

レバナスが危ないといわれるのはこの様に大暴落時の評価額の下げ値が異常に高い為、元金のしぼみが早すぎてあっという間に減ってしまうことにあります。

ここまで計算元の値が小さくなってしまうと、倍率をいくらかけても簡単には戻りません。トータルとして戻す力がレバレッジをかけていない通常の指数連動型に劣ってしまうのです。

指数に連動する投資の場合上げ相場では非常に強いですが、ヨコヨコの移動をする相場では損失が発生します。

そして、損失が発生する場合の損失の拡大を促してしまうのも、レバレッジ型の特徴というわけです。

ただ、これもカラクリを言ってしまえば『シミュレーションのやり方によって結果が変わる』ということは見て取れます。

例えば10年間のパフォーマンスを説明する時にも、ITバブル崩壊時の下落を加味したものと加味していないものとでは全くパフォーマンスが変わってきます。

当時レバナスは存在していませんでしたが、そうした歴史的大暴落も加味したシミュレートも数多く存在しています。

逆に言うと投資信託を販売している会社などは、その章の説明に都合のいい部分のチャートやシミュレート幅を抜き出して説明しているとも言えるのです。

投信信託と株の違い

ここで投資信託と個別株の違いについて考えてみます。

指数連動型投資信託では、指定されている指数に連動していることがわかります。

S&P500連動となっていればS&P500が上がれば、その投資信託の価値は上昇し下落には合わせて下落をします。

一般に信頼性の高い投資信託は指数に連動する商品が多いという前提がありますが、通常の投資信託と言われる商品では基本的にはファンドマネージャーが選出した銘柄によって構成されています。

指数連動型の商品をインデックスファンド、構成比率をファンドマネージャーが決定するものをアクティブファンドと呼びます。

アクティブファンドはファンドマネージャーが指数よりも儲かることを目指して運用していきますので、例えばこの投資信託はAmazonの構成比率を5%に、Microsoftの構成比率を3%に設定しよう。といった具合です。

アクティブ型の投資信託はこういった個別の株の比率や、金やチタンなどのコモディティ、国債などを組み入れて独自に構成されているのです。

それぞれの投資信託の構成比率については、その商品を販売している会社のHPで確認することができます。

個別株はこういった投資信託と比べると、構成比率1種100%の商品を買っているようなものと逆説的に捉えることができます。

投資信託は構成銘柄が多いほど、個別の下落リスクが少なく代わりに上昇時のリターンも少ないです。

逆に個別株を買う場合、その株価がそのまま現在の価値となるわけですから、ダイレクトに1社の情勢が影響してくるハイリスクハイリターンな商品というわけです。

つまり、指数型の投資信託にレバレッジをかけるということはできうる限りリスクを低くしたパッケージに対して、レバレッジをかけているということになり、個別株で負うリスクよりは少ないものになるのです。

当然場面によってリスクの種類や幅も変わるので、指数連動型のレバレッジだから絶対安心ということにはなりません。

ただ、長期で見ると市場全体は伸びていくものなので、個別株に投資を行うよりも指数連動型は安全性も確実性も高い商品であるとは言えます。

投資信託では借金にはならない

レバレッジ型の信託を含む投資信託を始める上で一番大事なことですが、投資信託の特徴はその価値が上下することはあっても借金は発生しないという点です。

投資と聞くと失敗した時の借金を思い浮かべますが、投資信託や個別株ではそのリスクはありません。その点は借金をする可能性のある投機や空売りを仕掛ける信用取引とは大きく異なります。

個別株の現物買い付けと同じで、損の限界はあくまで購入金額分の価値基準が0になるまでで借金をする可能性はないのです。

50000円分の投資信託を買い付けて、損の幅は最高50000円。

利益は、その投資信託の算定価格が伸びた分だけということです。

また、レバレッジと聞くと、FXを連想してしまいがちです。

過去にはFXでレバレッジ何十倍という倍率の元、無限に増えるリスクで取引をすることもできた為超ハイリスク・超ハイリターンで一気に借金になってしまった人が居ました。

超ハイレバレッジの取引を行えば物の数秒で資産が溶けてしまうこともあり、その名残でレバレッジという言葉自体にマイナスイメージが若干残っています。

投資信託、特に指数連動型のインデックスファンドではそういった暴落リスクが極端に少ない為、最初に提示したようなリスクの範囲内で運用をすることが可能です。

リスク許容度は人によって違う

今回は投資信託の危なさ=どこにリスクが潜んでいるのかということについて解説しました。

また、投資信託はインデックス型であれば手数料が安く、レバレッジ型やアクティブ型であれば手数料が高いというデメリットが存在しています。

これらのリスクやデメリットを考えて、それでもリターンの大きいレバナスに代表されるような投資信託を選択できる場合は、レバナスを選択してもいいと言えるでしょう。

反対に、リスクを極端に低くしたい場合は全世界型のインデックスファンドに投資して余計な負荷をかけないようにすることが大切です。

レバナスが危ないというのは、レバレッジという言葉と大恐慌のマイナスが大きく誇張されたもので、他の投資案件に比べれば遥かに難易度が小さいものとなります。

その点を踏まえたうえで、自分ならどの投資スタイルを選んで投資するか?という思考を持つことが大切です。

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