LIFULL HOME’S、接客チェックリストで高齢者の住宅課題解消へ

不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S(ライフル ホームズ)」が、不動産会社が高齢者に対する理解を深め、適切な接客を行うことを目的とした無料チェックツール「高齢者接客チェックリスト」の提供開始を発表しました。

LIFULL HOME’Sは、LIFULL社が運営する不動産・住宅情報サービスです。同社は高齢者、外国籍、シングルマザー・ファザーなど、さまざまなバックグラウンドで物件情報探しに困難を抱える人々に対して、相談に応じる不動産会社を検索できるサービス「FRIENDLY DOOR」を展開するなど、社会課題解決に力を入れています。

「LIFULL HOME’S」WEBサイトより

今回発表した高齢者接客チェックリストは、不動産会社のスタッフが高齢者に対する理解を深め、適切な接客を行えるようになることを目的とした、オンライン上で利用できる無料のチェックツールです。行政の高齢者住宅支援や窓口についての知識を問う「基礎知識編」と、物件情報を探すときの注意点や接客方法を問う「問合せ~退去編」の2つで構成されています。

それぞれ選択式となっており、回答後に表示される解説を通して理解を深めることができます。解説では、行政による高齢者支援に関する基礎知識や、高齢者来店時の具体的な接客方法、引越し・入居中・退去後に気をつけるべきポイントなどがまとめられています。

同チェックリストは、高齢者の住まい問題に長年取り組む、日本賃貸住宅管理協会あんしん居住研究会の伊部尚子氏監修のもと制作されました。

高齢者接客チェックリスト提供の背景には、「高齢になると家が借りづらい」問題があります。内閣府が発表したデータによると、現在65歳以上人口は3,621万人。総人口に占める65歳以上人口の割合は28.9%となっており、WHO(世界保健機構)と国連が定義する超高齢社会の基準である21%を大きく上回っています。

また、LIFULL HOME’Sが2022年5月に実施した「住宅弱者の住まい探しに関する実態調査」では、「高齢者であることがハードルとなり、候補となる物件が少なかった」と答えた高齢者が44.1%、「内見や手続き時に、高齢者であることを理由に差別を受けた・不平等さを感じた」と答えた高齢者は19.6%という結果となり、物件情報探しに困難を抱える高齢者の実情がうかがえます。

LIFULLは高齢者接客チェックリストの提供にあたり、「年を重ねるほど住まいの選択肢は狭まっていき、多くの方は高齢になって初めて気づくことが多い状況です」としたうえで、「高齢者の問合せ、契約、入居、退去までの各ステップで、トラブルや問題が発生した時の対応方法や事前にリスクを防止するための工夫、ノウハウをたくさん盛り込んでいます。今後さらに増えていく高齢者の住まいを守るためにも、不動産業界をはじめとした多くの方に活用していただけたら嬉しく思います」とコメントしています。

高齢者接客チェックリスト
https://forms.gle/xpW58ufrerCrg6rdA

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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