スポーツウェアブランドのナイキ(NIKE)が、Web3プラットフォーム「.Swoosh(ドットスウッシュ)」のベータ版を発表。2023年に最初のデジタルコレクションをリリースする予定で、現在はアメリカとヨーロッパの一部の国のユーザーを対象に登録を受け付けています。
ナイキは以前からWeb3関連事業に力を入れており、2021年12月ファッションやスニーカー分野のNFTを扱うブランドRTFKT(アーティファクト)を買収。今年2月に両社はNFTマーケットプレイスのOpenSeaにて、メタリックキューブ型のNFTコレクション「RTFKT-MNLTH」を販売しています。
RTFKT-MNLTHにはナイキとRTFKTがコラボした初のNFTスニーカー「Cryptokicks」が格納され、ナイキの人気スニーカーであるダンク(Dunk)のシルエットをもとにデザインされていることから話題になり、新作が販売されるたびに高値で取引されています。
さらにナイキとRTFKTは、両社が展開するメタバース(仮想空間)アバタープロジェクト「Clone X(クローンエックス)」より、NFTコレクション「Clone X Forging SZN 1」をリリース。同コレクションはナイキの定番スニーカーであるエア フォース 1、キャップ、シャツ、フーディー、ジャケット、ソックスといったファッションアイテムがNFTとして発行され、それらのNFT保有者は実際に着用できるフィジカルアイテム(リアルアイテム)も入手できるというものでした。
今回発表されたWeb3プラットフォーム「.Swoosh」はベータ版で、現在はアメリカとヨーロッパの一部の国のユーザーを対象に登録を受け付けており、2023年に最初のデジタルコレクションをリリースする予定です。
ナイキの公式発表によると、デジタルコレクションリリース後は、ユーザーがナイキとデジタルプロダクトを共作する機会を勝ち取ることができる「コミュニティチャレンジ」を開催。優勝者は制作に参加したデジタルプロダクトのロイヤリティを受け取ることができます。
ほかにもさまざまなサービスが予定されており、ユーザーはナイキが提供するゲームやメタバース内で着用できるデジタルのシューズやジャージ、アクセサリーを収集できるとのこと。また、実際に着用できるフィジカルアイテムの入手、アスリートやデザイナーと会話できるイベントなども計画もしているそう。
ナイキ・バーチャル・スタジオ(Nike Virtual Studios)の総責任者Ron Faris氏は「.Swoosh」のベータ版公開にあたり、「我々は、Web3に関心のある人々がアクセスできる、未来の電子市場を構築している。.Swooshでは、コミュニティとナイキが共に制作を行って恩恵を受けることが可能だ」とコメントしています。
ナイキはこれまでにNFT関連プロジェクトの売り上げで1億8,500万ドル(記事執筆時のレートで約256億円)を達成しており、競合のアディダス(1,100万ドル、約15億円)やプーマ(130万ドル、約1億8,000万円)に大きく差をつけています。
.Swoosh
https://www.swoosh.nike
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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