空港ラウンジのプライオリティ・パス(会員権)を提供するグローバル・ラウンジ・ネットワーク(GLN)が、NFTライセンスプラットフォームBoredJobsと提携を発表。「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を含むNFTコレクション保有者の一部に、空港のVIPラウンジ入場パスを付与する試験プログラムを開始しました。
グローバル・ラウンジ・ネットワークは、世界中の空港でVIPラウンジの設計、資金調達、開発、運営、販売などを行う企業です。子会社であるGLN NFTを通じて、Web3市場への参入や独自のNFT会員権販売の計画があることを発表しています。
またBoredJobは、NFTのライセンスを取り扱うプラットフォーム。保有するNFTのライセンスを利用して対価を得たいユーザーと、NFTをIP(知的財産)として起用したい企業をマッチングするサービスです。
今回の取り組みは、グローバル・ラウンジ・ネットワークとBoredJobsが提携し、BAYCを含む人気NFTコレクション保有者の一部に、空港のVIPラウンジ入場パスを試験的に付与するものです。
両社の提携は、ブロックチェーンプロジェクトやスタートアップ企業を支援しているMouseBeltのビジネス仲介プロジェクト「BoredJobs.com」の調整により実現。BoredJobs.comが取り組むNFTを活用した認証技術「Web3ID」の導入事例のひとつになるとのこと。
BoredJobsのツイートによるとBAYC、Mutant Ape Yacht Club(MAYC)、Gutter Cat Gangの保有者は、マイアミ、メキシコシティ、サンファン、ボゴタ、イスタンブール、バンコクを含む世界11都市、28の空港VIPラウンジの入場パスとしてNFTが使用可能になります。
まずは対象となるNFT保有者に200枚のVIPラウンジ入場パスを配布し、今後は検証を重ねたうえで取り組みを拡大していく予定。
MouseBeltの共同創設者パトリック・マクレーン氏は今回の取り組みにあたり、「NFT保有者は、自分が保有するコレクションを特定のコミュニティへのプライベートなアクセス権とみなしている。特別なDiscordチャンネルやApeFestのようなリアルイベントの参加証になる。空港ラウンジの試験運用により、これらのコミュニティが保有するNFTのユーティリティに新たな側面が加わる」と述べています。
また、GLN NFTのCVO(チーフ・ビジョナリー・オフィサー)であるイアン・スターン氏は、「NFTの保有者やWeb3分野における、他の戦略的パートナーにユーティリティとアクセスを提供することを楽しみにしている」とコメントしています。
今年8月、NFTコレクション「CryptoPunks(クリプトパンクス)」が、新たなライセンス規約を公開し、NFT保有者に商標ライセンスが付与されることを発表し、保有者はNFTに関連するアートやグッズを作成し、販売ができるようになりました。
これまでNFTを購入する目的は保有と転売(二次流通)が主なものでしたが、今後は空港のVIPラウンジ入場パスや商標ライセンスなど、新たな価値が付与される事例が増えるのかもしれません。
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