世界100都市をメタバース化するプロジェクト「パラリアルワールドプロジェクト」をHIKKYが発表しました。同社によると、今後5年にわたり、誰もが自由に解釈し、自由に利用できるパラリアル都市を構築する計画だとのこと。
パラリアルとは、「パラレルワールド(並行世界)」と「リアル(現実世界)」を組み合わせたHIKKYによる造語で、リアルとメタバースに並行して存在することを意味します。パラリアルワールドプロジェクトは、現実世界に存在する都市をメタバース上の都市として解釈し直すことで、現実の良さとメタバースならではの表現を両立させ、新たな都市をデザインするそうです。
HIKKYは昨年、渋谷と秋葉原をメタバース上に再現。パラリアル渋谷、パラリアル秋葉原の常設化を皮切りに、今年度中には大阪、ニューヨークをメタバース化し、パラリアルの都市として再現するとのこと。
今後は5年以内に世界100都市のメタバース化を目指し、「オーブンメタバース」の場で提供します。
パラリアル都市には、メタバース店舗を設けることが可能になっており、広告の設置や大型イベントの実施にも対応。観光や旅行での使用も想定し、パンデミックや自然災害の影響を受けやすい観光業界を支援することも目的としています。
HIKKYによると、将来的にはメタバース空間での行政手続き対応を構想。行政手続きが必要だが移動に難のある高齢者層の課題解決、行列による混雑が感染リスクをもたらす社会的課題などの解決に取り組むとのこと。
また、どこからでもアクセス可能なメタバース空間上の教育機関は、教育の地方格差、パンデミック時に失われる教育機会の補填といった課題解決も提唱しています。
現実世界では首都一極集中が起こり、人口バランスの低下から生活の利便性、就職や進学の難易度を考えると、どうしても都心に分があり、地方の過疎化という新たな問題も生まれています。パレリアル都市が拡大すれば、これらの課題を解決する大きな手段になるかもしれません。
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