NTTグループ、小学校で英語教育にXRを活用

NTTコミュニケーションズとNTTコノキューは、WebVRサービス「360Media」を基にした海外体験ルームを、今年12月より東京都大田区立大森東小学校に導入すると発表しました。

NTTコミュニケーションズは、日本電信電話(NTT)の長距離・国際通信事業を担う完全子会社であり、NTTグループの主要企業の1つです。教育クラウドプラットフォームサービス「まなびポケット」の提供や、「統合型校務支援システム」のシングルサインオンが可能になる「統合認証サービス」の展開など、多くの学校に先進的なサービスを提供し、児童生徒の一人ひとりが自分らしく学べる社会の実現を推進しています。

またNTTコノキューは、NTTグループにおけるXR(クロスリアリティ)事業のさらなる推進を目的に設立された会社です。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)などXRを用いて、メタバース・デジタルツイン・XRデバイスの3つの事業を柱に、さまざまなサービス、ソリューションを提供しています。

今回発表された取り組みは、NTTコミュニケーションズがこれまで教育現場で培った知見とNTTコノキューの持つ先進技術を生かし、大田区教育委員会とともにXRなどを活用した先進的な英語教育を目指すものです。「おおたグローバルコミュニケーション」を推進する大田区立大森東小学校で新たにリニューアルされる教室の1つを海外体験ルームに改装し、今年12月から導入します。

東京国際空港(通称、羽田空港)がある大田区では、異文化や異なる文化を持つ人たちを受容し、積極的にコミュニケーションを取りながら強制することができる態度・能力を育成する教育活動を行っています。その一環として、子供たちが英語力を向上させるとともに、広い視野を持ち、異なる文化を持つ人たちと積極的にコミュニケーションを取りながら共に生きていくことができるグローバル人材の育成を目的におおたグローバルコミュニケーションを進めています。

仮想の海外都市イメージ

海外体験ルームは、NTTコミュニケーションズとNTTコノキューが提供するWebVRサービス360Mediaを基に制作され、仮想の海外都市を表現した空間に没入し、街の中を探索しながら、カフェやスーパーマーケット、空港といったさまざまな場面を疑似体験することができます。また、海外仕様の店舗など実際の施設を360度カメラで撮影したパノラマ画像も活用し、より臨場感を味わえる空間を実現しています。

コミュニケーション模様のイメージ

さらに、街中や各場面内にアバターや動画を配置し、道案内や買い物など、さまざまな場面におけるやり取りを想定した英会話音声を再生することが可能です。実際の場面を想像しながら、児童自身が積極的に発話することで、実践的な英語を使ったコミュニケーションを促進できるそうです。

NTTコミュニケーションズとNTTコノキューは今後の展開について、「海外体験ルームの空間内で、AIを用いたインタラクティブな英会話レッスン機能の実装、および国内外のさまざまな場所を再現したシーンの追加など、さらなる先進的な英語教育の発展に貢献します」とコメントしています。

360Media
https://360media.nttqonoq.com/

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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