HIGHBALL PTE. LTD.が展開するWeb3×VTuberプロジェクト「Vhigh!」と松尾研究所社が共同で、1万体のLive2Dアバターを使用し、AITuberを創出する実証実験の開始を発表しました。

Vhigh!は、クリエイターとファンがより自由に楽しめる未来のVTuber産業をつくることを目的としたWeb3×VTuberプロジェクト。VTuberをはじめとするバーチャルタレント活動に必要なハイクオリティなアバターやコミュニティを提供し、メタバース時代のスターを輩出することをゴールとしています。立ち上げには、VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLORの元COOである岩永大貴氏が関わっています。
同プロジェクトはVTuber事務所として世界で初めて所属タレントを画像生成AIに追加学習させるLoRAデータの配布を行うなど、新しいテクノロジーを積極的に取り入れています。
また松尾研究所社は、大学を中心としたイノベーションを生み出すエコシステムを発展させることを目的に設立された研究所で、日本のAI研究の第一人者である松尾豊東大教授が率いる松尾研究室とともに、研究の成果や技術の開発・実装を行っています。


今回発表された実証実験は、Vhigh!が1年間かけて開発した1万体のLive2Dのアバターで、松尾研究所社とともに先端技術を社会へ実装していくというもの。バーチャルヒューマンとしての活用や唯一無二のAITuberの創出、なりたい自分になるサービスへの展開を目指しているそうです。

Vhigh!では実証実験の開始に伴い、「Vhigh! NFT Gen1.0」を保有した状態で0.1ETH(記事執筆時のレートで約2万6千円)を支払うと、NFTをSBT(※)化できるようになりました。SBTはアバターと紐づけられており、Google meetsなどのオンラインミーティングでVTuberのように使用可能です。
※SBT…SoulBound Token。他のウォレットに売却や譲渡ができないNFTのこと。
HIGHBALL PTE. LTD.は実証実験の開始にあたり、「最初に1万人を先行研究対象とし、自分の魂(アイデンティティ)を肉体(Avatar)にソウルバンド(転生)することで、バーチャルヒューマンとしての自分の分身となる可能性を探ります。1万人の実証実験が成功すれば、世界中の人々が自分のアイデンティティをキャラクターデザインに取り入れ、バーチャルヒューマンとしての活用ができるようになる研究を展開したいと考えています。そこで培ったノウハウを活用し、唯一無二のAITuberの創出や世界中の人がなりたい自分になるサービスへの展開も考えております」とコメントしています。
昨年から今年にかけて画像生成AIサービスが急速に普及しており、イラスト制作ができない人でも、容易にイメージするキャラクターデザインが可能になっています。Vhigh!と松尾研究所社の実証実験が成功すれば、1万体のLive2Dアバターから選ぶだけでなく、誰でも自身のアイデンティティを取り入れたAITuberを制作し、保有することが当たり前になるのかもしれません。

投稿者プロフィール

- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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