日本円連動型ステーブルコイン「YEN」を発行するYEN社が、NFTコレクション「VeryLongAnimals(ベリーロングアニマルズ)」を日本円・請求書払いで購入できるサービス「ベリロンエン払い」を発表しました。
YEN社は、ブロックチェーン上で発行されるプリペイド式の日本円連動型ステーブルコイン(※)YENを展開している企業です。常時1YEN=1円で利用可能で、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのMetaMaskや暗号資産取引所Uniswapなどの二次流通市場で、日本円建てのコインとして使うことができます。
(※)価格の安定性を実現するように設計された暗号資産のこと
今回発表されたベリロンエン払いは、長い動物が描かれたピクセルアートのNFTコレクションVeryLongAnimalsを日本円・請求書払いで購入できるサービスです。
これまでポリゴン(MATIC)ブロックチェーン上で発行されるVeryLongAnimalsのNFTを購入する際は、保有している暗号資産イーサリアム(ETH)をポリゴン用のイーサリアム(WETH)に変換する必要がありましたが、ベリロンエン払いを利用することで、請求書払いによる日本円での購入が可能になります。
また法人や個人事業主が暗号資産を保有する場合、決算期末時に暗号資産を時価評価して損益を計上する必要があり、含み益が課税対象になってしまうなど、税務上の大きなハードルがあります。日本円での請求書払いにより、暗号資産を保有することなくNFTを購入できるため、経理の処理がシンプルになるメリットがあるとのこと。
YEN社はベリロンエン払いの発表にあたり、「弊社はこれまで、トークンを保有するためのMetamaskなどのウォレットの開設や、NFTを購入するためのOpenseaなどのマーケットプレイスの使い方に関する講座を実施してきました」としたうえで、「当サービスをご利用頂けるお客様には、ブロックチェーンの基本的概念から、NFTを購入するための具体的なステップまで、ニーズに合わせて様々な情報をご提供することで、今後も継続してNFTを活用できるようサポートさせて頂きます」とコメントしています。
日本円・請求書払いサービスがNFTの普及に
今年11月、NFTコレクション「CryptoNinja Partners」が日本円・請求書払いで購入できるサービスを開始。同コレクションは約4万人が参加する国内最大級のNFTコミュニティ「NinjaDAO」発のプロジェクトで、NFT関連企業のバケットが運営をしています。
CryptoNinja PartnersのNFTを購入する際は、イーサリアムを取得する必要がありますが、サービスの導入により請求書払いによる日本円での購入が可能になりました。さらに、希望者はバケットがオンラインの講義・質疑応答を行うオプションサービスも用意されており、NFT市場の動向リサーチや情報交換の場として利用することもできます。
日本円・請求書払いのメリットは経理処理だけでなく、暗号資産の取得がハードルになっているユーザーでもNFTを購入しやすい点があります。日本円・請求書払いのサービスがNFTの普及に一役買うのか、注目が集まっています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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