福岡PayPayドームがメタバース化。AR活用も

プロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスがホーム球場として使用している福岡PayPayドームのメタバース化で、ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスが協業することが発表されました。

今回の取り組みでは、バーチャル空間に再現したPayPayドームへの来場体験ができるサービス「バーチャルPayPayドーム」の提供と、現実空間におけるメタバースの取り組みとして、PayPayドームへの来場者に向けてAR(拡張現実)を活用した新たな体験の提供がおこなわれます。この二つの取り組みは、ソフトバンクが提供するコンテンツサービス「5G LAB」のラインアップとして展開されるとのこと。

「バーチャルPayPayドーム」は、バーチャル空間に3Dオブジェクトで再現したPayPayドームに、スマホやパソコンなどのブラウザーから簡単にアクセスすることができる、「5G LAB」の新サービス。

3Dオブジェクトで再現したPayPayドームにスマートフォンなどのブラウザーからアクセスし、PayPayドームの内外を3Dアバターで自由に散策したり、「ジェット風船を飛ばす」といったアクション、また来場者同士でチャットによるコミュニケーションがおこなえます。さらに現実空間では一般客は立ち入ることができない、選手のロッカールームを訪れることも可能にするとのこと。

試合中には、投手の投球を解析してほぼリアルタイムでボールの軌跡をバーチャル空間に再現する国内スポーツ界初の取り組みが行われます。将来的には、現実空間で行われる福岡ソフトバンクホークスの試合をまるごとバーチャル空間で配信し、さらに野球だけにとどまらずコンサートなどのエンタメコンテンツも「バーチャルPayPayドーム」で再現することを目指すとのこと。

またARを活用した体験では、ソフトバンクホークス公式VTuberの鷹観音海と有鷹ひながスマホ越しにARで登場し、ユーザーに手を振ったりするなど、双方型のリアクションが楽しめます。また、PayPayドームを巡るPayPayドームツアーの練習見学コースでは、練習中のグラウンドにスマホをかざすことで、練習中の選手の情報が表示されたり、実際の投球に重ねると球速や軌道などの投球解析情報が表示されるなど、ARをつかってより野球が楽しめるようになります。

プロ野球界ではNFTの活用などWeb3をいち早く取り入れていますが、今後はこうしたメタバース領域とリアルをどう混在させていくかが鍵になりそうです。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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