「にっぽんの宝物」が地方創生に向けたDAOを発足

地方創生に関する事業を行う企業「にっぽんの宝物」が新プロジェクトに向けてDAOを組織し、“宝物トークン”の販売を開始しました。

にっぽんの宝物は、地方に眠っているヒトやモノにスポットを当て、学びの機会やチャレンジの場を提供し、そのポテンシャルを引き出す活動を行っている企業。商品だけでなく、志を持った人や地方創生のストーリーも対象にしている点が特徴です。

具体的な活動は、参加型セミナーの実施や、国内外で開催している各種アワードなどとなっており、セミナーでの学びを得た上で、地方グランプリ、JAPANグランプリ、WORLDグランプリとステップアップしていくという流れ。受賞した商品やサービスは、同社の公式ショッピングサイトで紹介され、販路もサポートされます。

2009年から活動を開始したこのプロジェクトが、新しい活動の場として選んだのがDAO(分散型自律組織)。Web3を活用した“地方創生DAO”の形成によって、各方面からの知見を得つつ、プロジェクトへの参画・応援も集めながら、独自コミュニティの力で地方創生を加速していくのが狙いだとしています。

このDAOを組織するためのプラットフォームとして選ばれたのが、フィナンシェが運営するトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」。にっぽんの宝物が掲げる「能動的な主体者が集まり、業界、年齢、性別、地域を超えてブラッシュアップしあう」というコンセプトと、FiNANCiEが提供している「共創型コミュニティ」の機能が一致したことが、このプロジェクトを成立させています。

そして、DAOの運営資金を集めるために行っているのが宝物トークン(FT)の発行。これにより資金調達を行うだけでなく、支援金を活用したプロジェクトの活性化や、コミュニティ内での活動状況の可視化も進め、トークンのホルダーとも一体となってプロジェクトの価値を高めていくことが目的です。

支援者が宝物トークンを購入する際に用意されているのは、エントリーコース、教育ツール共同開発コース、国内スポンサーコースなど16のメニュー。それぞれが支援したいカテゴリーに合わせ、コースを選べるようになっています。

また、トークンを購入すると、プロジェクトへの支援だけでなく、DAOの取り組みに関する現況が共有され、最新情報を得ることができます。プロジェクト内での企画などに対する“トークン投票”の権利も付与される予定です。

さらに、トークンの保有量に応じて、ホルダー限定イベントや抽選への参加も可能になるなど、コミュニティに寄せられたアイデアも活かしつつ様々な企画を実施していく予定。このトークンはクラウドファンディング終了後に二次流通させたり、サポーター同士で交換したりすることもできる設定になっています。

これら一連の取り組みについて、にっぽんの宝物代表の羽根拓也氏は、オールジャパンでの商品開発や販売支援ができる仕組みを構築していきたいとしつつ、「商品を一個人の努力だけで開発し、販売する時代は古いと思います。地域、業界、年齢を超えて、多くの人の集合知で日本の良いものを磨き上げ、全国的、世界的なヒット商品を作り上げていきたい」とコメント。国内産業にイノベーションを起こす意気込みを見せています。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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