NFTコレクション「Moonbirds(ムーンバード)」を発行・運営するWeb3企業PROOFの創設者Kevin Rose氏が、自身の暗号資産(仮想通貨)ウォレットがハッキングされ、高い価値を持つNFTが盗まれたことを発表しました。
Kevin Rose氏はアメリカのIT起業家で、ソーシャルニュースサイト「Digg」やソーシャルWebサービス「Pownce」を立ち上げた人物として知られています。2022年4月にNFTコレクションMoonbirdsを発行・運営するWeb3企業PROOFを設立しました。
Kevin Rose氏は、1月26日に「今日、私はフィッシング詐欺に遭いました」とツイート。暗号資産ウォレットからCool Cats、Squiggles、OnChainMonkeyなど、計40点のNFTが盗まれ、詳細はあきらかになっていないものの被害総額は100万ドル(記事執筆時のレートで約1億2,000万円)相当と見られています。
またハッカーはNFTマーケットプレイスOpenSeaでNFTをひとつのトランザクションとしてまとめて購入できる「Bundle」という機能を使用した可能性があり、同氏は「ハッキングの原因が特定できるまで、私が盗まれたNFTの購入は控えてください」ともツイートしています。
PROOFのエンジニア部門の幹部であるArran Schlosberg氏は、今回のハッキングを分析し「OpenSeaのスマートコントラクトに採用されている署名作成方法でしか使用できない」と指摘。PROOFが保有するイーサリアム(ETH)やNFTなどの資産には影響がないことを説明しており、OpenSeaや暗号資産ウォレットを開発するLedgerと連携してハッキングの原因を調査しているとのことです。
今年に入り著名なNFTコレクター2名がハッキングの被害に
NFT市場が盛り上がりを見せる一方、比例してハッキングやフィッシング攻撃による被害が増加しています。今年1月には著名なNFTコレクターであるCryptoNovo氏とNikhil Gopalani氏が暗号資産ウォレットをハッキングされ、数十点の高い価値を持つNFTが盗まれたことがわかりました。
CryptoNovo氏は、自身が保有する人気NFTコレクション「CryptoPunks(クリプトパンクス)」のマスクを着用していることで知られている人物で、暗号資産ウォレットからCryptoPunks3点、Bored Apes Yacht Club(BAYC)1点、Mutant Ape Yacht Club(MAYC)1点、Meebits3点、Clone X2点など、計10点のNFTが盗まれ、すべてが売却される被害に遭いました。被害総額は約61万8000ドル(当時のレートで約8,180万円)となっています。
もう1名の被害に遭ったNikhil Gopalani氏は、ファッションやスニーカー分野のNFTを扱うRTFKT(アーティファクト)のCOO(最高執行責任者)です。同氏によると、フィッシング攻撃により暗号資産ウォレットが流出し、コレクションからClone X19点、Cryptokicks11点、RTFKT Space Pod18点、RTFKT LOOT Pod17点、RTFKT Animus Egg19点が盗まれ、一部が売却されました。被害総額は約14万ドル(約1,850万円)とされています。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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