著名なNFTコレクターら、ハッキングで総額約1億円の被害に

著名なNFTコレクターであるCryptoNovo氏とNikhil Gopalani氏が暗号資産(仮想通貨)ウォレットをハッキングされ、数十点の高い価値を持つNFTが盗まれたことがわかりました。

NFTコレクターのCryptoNovo氏では自身が保有する人気NFTコレクション「CryptoPunks(クリプトパンクス)」のマスクを着用していることで知られている人物。

CryptoNovo氏は、1月4日に「ハッキングされた!」とツイート。暗号資産ウォレットからCryptoPunks3点、Bored Apes Yacht Club(BAYC)1点、Mutant Ape Yacht Club(MAYC)1点、Meebits3点、Clone X2点など、計10点のNFTが盗まれ、すべてが売却される被害に遭いました。被害総額は約61万8000ドル(記事執筆時のレートで約8,180万円)となっています。

またハッカーはCryptoNovo氏のDiscordアカウントもハッキングした可能性があり、同氏は「私の名前とアカウント番号に何も送らないでください!これは偽のアカウントです」とツイートしています。

もう1名の被害にあったNikhil Gopalani氏は、ファッションやスニーカー分野のNFTを扱うRTFKT(アーティファクト)のCOO(最高執行責任者)です。

同氏によると、フィッシング攻撃により暗号資産ウォレットが流出し、コレクションからClone X19点、Cryptokicks11点、RTFKT Space Pod18点、RTFKT LOOT Pod17点、RTFKT Animus Egg19点が盗まれ、一部が売却されました。被害総額は約14万ドル(約1,850万円)とされています。

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2022年は約30億ドル相当のNFTがハッキングの被害に

NFT市場が盛り上がりを見せる一方、比例してハッキングやフィッシング攻撃による被害が増加しています。ブロックチェーン分析大手のチェイナリシス(Chinalysis)によると、2022年は約30億ドル(約3,960億円)相当のNFTが盗まれたとのことです。

代表的な事例では、2022年4月NFTコレクションBAYCの公式Instagramアカウントがハッキングされ、NFTが盗まれた例があります。

ハッカーはBAYCの公式Instagramアカウントを乗っ取り、「無料配布を行います」という名目でBAYCの公式サイトを模した詐欺サイトのURLを投稿。無料配布に釣られたユーザーに対し、資産を送信してしまうトランザクションに署名するように促しました。

BAYCの共同創設者であるGreg Solano氏によると、この時の被害としては「BAYCのNFTが4点、関連シリーズのMAYCのNFTが6点、Bored Ape Kennel Club(BAKC)が3点、その他のNFT数点が盗難された」そうで、ハッカーが用いたイーサリアムアドレスに残された記録から、トータルの被害はNFT91個、最低落札価格から見積もった被害総額は280万ドル(当時のレートで約3億6,000万円)相当とされています。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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