暗号資産(仮想通貨)ウォレットを開発する「レジャー(Ledger)」が、NFTマーケットプレイスの立ち上げと、その他複数の新サービスを発表しました。
レジャーは、2014年にフランス・パリで創業。暗号資産ウォレットの「Ledger Live」のほか、暗号資産を管理するハードウェアウォレット「LEDGER Nano S」や「LEDGER Nano X」などの開発を行っています。
最近ではアメリカのベンチャーキャピタルのキャセイ・イノベーション(Cathay Innovation)と共同で、Web3領域で事業を進めるスタートアップを投資する目的で1億ユーロ(約141億円)のファンドを設立するなど成長が著しい会社です。
2022年6月、レジャーはアメリカ・ニューヨークにて、Web3開発者向けのイベント「Ledger Op3n カンファレンス」を開催し、NFTマーケットプレイス「Ledger Market」の立ち上げを発表。同マーケットプレイスは、誰でもNFTをシームレスかつ安全に作成、保存、配布できる新しいパブリックブロックチェーンに対応したプラットフォームになると説明しました。
立ち上げ当初は、時計ブランドの「タグ・ホイヤー(TAG Heuer)」、ファッションやスニーカー分野のNFTを扱う「アーティファクト(RTFKT)」らがパートナーになることも発表され、今後はさらにパートナーを増やし、一般のユーザーもNFTが発行できるようになるとのこと。
Ledger Marketでは今月、マーケットパスとなるNFT「GENESIS PASS」が発行される予定。ユーザーはこのNFTを入手することで、限定版ハードウェアウォレット「black-on-black Nano X」を利用して、将来Ledger Marketで発行されるNFTに早期アクセスができるようになります。
GENESIS PASSは10,000個限定で発行され、現在Ledger Market公式サイトにてウェイティングリストに登録することが可能です。登録には自身のウォレットに0.1337ETH(記事執筆時のレートで約2万円)が入っていることと、レジャー公式Twitterをフォローすることが条件になっています。
また、レジャーのハードウェアウォレットをWeb3サイト及びアプリへ直接安全に接続するブラウザ拡張機能・ソフトウェアウォレットの「Ledger Connect」と、NFTゲーム「The Sandbox(サンドボックス)」と共同でWeb3についての知識を学びながらNFTも獲得できるPlay to earnプラットフォーム「Ledger Quest」もあわせて発表されました。
さらに、レジャーのセキュリティを活用した世界初の暗号資産を決算手段としたクレジットカードを数週間以内にイギリスで、夏にはアメリカでのベータ版提供を開始する予定です。
レジャーのCEO兼会長Pascal Gauthier氏は、新サービスの発表にあたり、「2021年はハッカーや詐欺師によって30億ドル(約4,000億円)もの暗号資産が盗まれ、セキュリティに対する懸念が高まっています」としたうえで、「レジャーはこれまで500万台を超えるハードウェアウォレットを販売し、世界の暗号資産の20%以上を保護しています。今回発表した複数のサービスは、より強固なセキュリティをもたらすことを目的としています」とコメントしています。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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