ラコステが「UNDW3」ローンチ。ワニのNFTを販売

スポーツカジュアルブランドのラコステ(LACOSTE)が、Web3エクスペリエンス「UNDW3(アンダーウォーター)」の立ち上げを発表。同ブランドを象徴するワニが水面に顔を出しているNFTの販売を開始しました。

ラコステは、ワニのワンポイントマークをあしらったポロシャツで有名なフランスのスポーツカジュアルブランド。1920年代に活躍したフランス人テニスプレイヤー、ルネ・ラコステ(Rene Lacoste)氏が1933年に設立し、シャツ仕立てのポロシャツである“ビズポロ”の元祖として知られています。

今回立ち上げが発表されたUNDW3は、NFTやラコステのファン、ポップカルチャー愛好者をつなぐことで、異なるコミュニティと文化の橋渡しを目指したもの。UNDW3の始動に先立ち、交換や交流、共創といった共同体験の一環として専用のDiscordサーバーを設置。登録者は、開始から48時間で3万人を超えるなど話題となっています。

今回リリースされたワニが水面に顔を出しているNFTは、ブランド設立者のルネ・ラコステ氏が開発したブランドを代表するポロシャツ「L1212」にちなんで、1万1,212個。価格は1つ0.08ETH(記事執筆時のレートで約12,000円)となっています。

NFTの購入者には、協働コミュニティのラコステWeb3ユニバースへのアクセス権が付与されます。ラコステのエコシステムへのアクセスや、コレクター限定の共同開発商品の購入など、デジタルとリアルの両方で特典があるとのこと。

ラコステのブランド最高責任者のキャサリン・スピンドラー(Catherine Spindler)氏は、UNDW3を「Web3が推し進める分散化の潮流に乗るという、ラコステの意思を表すもの」とし、「この領域に対する当社の意欲の証しであり、ラコステの独創性と前衛性を映し出す体験型でインタラクティブな共創的ユニバースの提供により、ラコステコミュニティの連帯と世界中に広く知られたワニロゴを中心とするカルチャーの結束を促す、ラコステブランドの影響力を物語っています」と述べています。

ラコステはWeb3関連に力を入れており、3月にはサンドボックス型ゲーム「Minecraft(マインクラフト)」とコラボ。マインクラフト内にブランドの価値観を投影した「Croco Island」を制作したほか、ゲーム内でキャラクターが着用できるウェアやアイテムコレクションを発表しています。

ラコステはブランドのWeb3展開として、UNDW3の立ち上げをマインクラフトとのコラボレーションに続くセカンドステップとして考えているそう。また、ワニが水面に顔を出しているNFTはUNDW3における第1段階で、今後は数シーズンにわたりさまざまなNFTのリリースを予定しています。

ラコステのように、衣料品などのブランドとしてのパワーだけでなく、そのアイコニックなロゴなどをともなうブランドは、今後こうしたこれまでの製品とは別軸の展開もNFTなどを活用して行われていくのが一般化していくかもしれません。有名ファッションブランドが相次いでNFTに進出していますが、ブランド力を高める目的とは別に、あらたなプロダクトとしてWeb3周りでどう展開していくかが、今後の成長の鍵になりそうです。

UNDW3特設ページ
https://undw3.lacoste.com

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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