千葉県千葉市にある検見川神社(けみがわじんじゃ)が「お守りNFT」を古事記projectと共同で発売しました。神社によるお守りのNFT化は今回が日本初の試みとのこと。
「お守りNFT」は、NFTやメタバースを活用した神社の新たな収益源として、検見川神社と古事記projectが共同でスタートさせたNFTプロジェクトです。
検見川神社は、千葉県千葉市の検見川町に鎮座する八方除の神社。八方除とは家相や地相、方位、お日柄、風水などにもとづいた災いを取り除き、運気を良くするとされる祈願のこと。同神社には建築や土木、改修、増築、造園などの工事を行う前に、八方除の神徳(しんとく)を授かるため、全国から工事関係者を中心に多くの人が訪れることで知られています。
また古事記projectは、古事記や日本神話をベースにした音楽やボイスドラマ、漫画、舞台などのエンターテイメント作品のコンテンツ制作をしているクリエイターチームです。
お守りNFTのラインナップは、様々な詐欺から資産を守るよう祈願した「詐欺除御守」、受験生や資格取得を目指している人の合格を祈願した「合格祈願守」など合計10種類となっています。
お守りNFTならではの暗号資産(仮想通貨)ウォレットの安全を祈願した「ウォレット安全守」や、NFTコレクションのフロアプライス(最低落札価格)が下落しない様に祈願した「フロアプライス下落除守」なども用意されています。
価格は、それぞれ0.005ETH(記事執筆時のレートで1,140円)。購入には暗号資産ウォレットのMetaMask(メタマスク)が必要で、MetaMaskをインストールしたWebブラウザで、検見川神社お守りNFT Mintサイトにアクセスすることで購入ができます。
自動でお焚き上げ。新しいNFTへの変化も
お守りNFTには「Burn(バーン)」というユニークな機能がついています。Burnとは、NFTの消滅を意味する言葉です。一般的なお守りは1年でご利益が切れるとされ、1年経過する際に神社に返納し、お焚き上げとなります。初詣などで購入したお守りは、翌年の初詣で返納して、新しくするのが一般的です。
お守りNFTでは、こうしたお守りの慣習をデジタルで再現。お焚き上げではなく、1年が経過すると自動的にBurnされる仕組みになっています。ただBurnされるのではなく、Burn後は、お守りNFTが新しいNFTに変化し、楽しめる仕組みになっているとのこと。
また、通常のお守りと同様、お守りNFTも祈祷を行っており、祈祷の動画は検見川神社のYouTubeで公開されています。
今後は、9月に御朱印をNFTにした「御朱印NFT」を発売予定。また、12月には「ご奉納NFT」も発売予定で、将来的にメタバース(仮想空間)上に設置されるメタバース神社にご奉納NFTの購入者の名前が刻まれた鳥居や灯籠が設置される計画があるそうです。
検見川神社はお守りNFTの発売にあたり、「NFTを活用することで、海外にいらっしゃる日本人の方、まだ神社のことを何も知らない海外の方など、世界中のみなさまに神社、ひいては日本の魅力を発信し、感じていただくことができます」とコメントしています。
検見川神社お守りNFT Mintサイト
https://kemigawa-mint.nft-kojiki-project.com
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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