アルゼンチンのLCC Flybondi、電子航空券をNFTとして発行

アルゼンチンの格安航空会社(LCC)のFlybondi(フライボンダイ)が、電子航空券をNFTとして発行する取り組み「Ticket 3.0」を発表しました。

Flybondiは、2016年に設立されたアルゼンチン初の格安航空会社です。同社は2022年9月、NFTチケット企業のTravelX(トラベレックス)とパートナーシップを締結しています。

今回発表された「Ticket 3.0」は、TravelXとのパートナーシップを拡張するもので、アルゴランドブロックチェーン上に構築されたNFTチケット発券技術により、ユーザーはNFT航空券の名義変更、譲渡、売却を行うことができるものです。

具体的には、ユーザーがFlybondiのWebサイトから法定通貨で航空券を購入すると、TravelXが電子航空券に同期したNFT航空券を発行。ユーザーがTicket 3.0のアカウントを作成後、Flybondiを通じてNFT航空券を管理・保管することができるようになります。航空券に関連する規約や条件は、スマートコントラクトに統合されているとのこと。

FlybondiのCEOであるMauricio Sana氏はTicket 3.0について、「今回のローンチで、私たちはイノベーションとブロックチェーン技術の応用を通じて、航空業界にポジティブな影響を生み出すことを目指します。ゲームのルールを変えることは決して簡単ではありませんが、進化し、乗客へ飛行の自由の新しいステージを提供することが私たちの目的であることを知っています」とコメント。Ticket 3.0の導入により、顧客サービスのコスト削減に加え、NFT航空券の取引手数料による収入を見込んでいるそうです。

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NFT航空券をOpenSeaで販売した事例も

NFT航空券の活用事例では、タイの旅行関連企業Tavitt(タビット)が、実際の航空券と交換可能なNFT航空券をNFTマーケットプレイスOpenSeaで販売した例があります。

Tavittの販売したNFT航空券は、Tavittのパートナーシップ企業である格安航空券サービスのSkyscannerにて、実際に利用可能なリアルな航空券と交換することができるもので、発行されるNFT航空券の初期ロットはすべてナンバリングされた限定版となり、同じナンバーが二度と販売されないという特徴があります。

また、NFT航空券は実際の航空券よりも安い価格に設定されていて、例えばニューヨーク・ロンドン便は、通常価格8万円の価格が、NFT航空券では0.15ETH(当時のレートで約6万円)を切る価格になっていました。今後もこうしたNFTと航空券の組み合わせの実例は増えていくかもしれません。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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