Web3ファッションブランドの「VARBARIAN」は、架空のサッカークラブ「FCバーバリアン」および、同クラブをコンセプトにしたアパレルの立ち上げを発表。限定300個の初期クラブメンバーNFT付きアパレルラインを発売しました。
Meo Group Limitedが運営するVARBARIANは、「メタバースでもリアルでも着られる」という特徴を打ち出し、2021年9月からウェアラブルNFTを提供しているWeb3ファッションブランド。同ブランドのスニーカーや服、キャップなどのリアルアイテムにはNFT搭載ステッカーが付属しており、これにスマホをかざすことで購入証明NFTが入手でき、その後にウェアラブルNFTがウォレットに送信され、リアル空間とメタバースで同じファッションが楽しめる、という仕組みになっています。
このサービスから生まれたのが「FCバーバリアン」です。FCバーバリアンは架空のサッカークラブで、今回300個販売されるアパレルアイテムを購入した人がこのクラブの初期メンバーになることができます(運営側の保有NFTが50枚あるため、実質の発行数は350です)。
対象となるアイテムは、同クラブのロゴがデザインされたロングTシャツ(白・黒)とネックウォーマーの3種。1点ごとにNFTが1枚付与されており、ロンT1点(NFT1枚)か、ロンT各色1点ずつの2点+ネックウォーマー(NFT3枚)のいずれかを選ぶ形式になっています。
このFCバーバリアンの活動方針は、チャットサービスのDiscord上に設けられた専用チャンネルで議論され、新規NFTの発行やイベントの実施、メタバースゲームの開発などクラブに何らかの動きがあった場合は、初期メンバーへ優先的にメリットが与えられる仕組みになっているとのことです。
すでに実際の活動開始に向けて、The Sandboxの土地は購入済となっており、Decentralandにも専用ラウンジが完成しています。また、各NFTのステータス固有値は、FIFAワールドカップ カタール 2022の結果に連動して変化。今後、コミュニティにおいてメタバースでのサッカーゲームが実現した際に、この固有値が反映される仕様になっているなど、ユーザーを楽しませる仕掛けが着々と進んでいるようです。
Meo Group Limited代表の名頭薗泰輝氏は、こうした同社の事業展開と現状のメタバース市場について「中央集権であるメガブランドが、分散型の特色を持つWeb3やメタバースの世界で、本当の意味でWeb3にフィットしたファッションブランドを作るのには、様々な矛盾が生じると考えています」と言及。ホルダーやクリエイターに権利や報酬を平等に分散化させるのが難しい仕組みになっている点を指摘しつつ、「中央集権型の組織が成し遂げる事が難しい本当の意味でのWeb3ブランド。それをVARBARIANは目指していきます」と語っています。
ブロックチェーンやメタバースの特徴を活かす考え方と、リアルの生活も包括したサービス展開、さらにサッカーという分厚いファン層を持つジャンルに訴求しようとするVARBARIANの今後の動きも要チェックです。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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