新型コロナによる社会情勢の変化は不動産投資の分野でも大きく影響しています。ステイホームでおうち時間が増えたこともあって、これまで二極化していた資産価値のトレンドに動きが出てきたのです。
都心から郊外へ「住まい」の変化
これまで不動産で人気のエリアといえば、都心に集中していました。しかし、都内の企業を中心にステイホームでフルリモートワークも加速したことで、「通勤に便利」「憧れのきらびやかな都心」といったものから「自然に近い」「住みやすい」「快適な空間」といったものへと住む場所への意識が変化。郊外のマンションも人気が高まっています。
資産価値が落ちる街・落ちない街
不動産価値分析AIクラウドサービスを開発するリーウェイズが、収集した物件データを元に東京都内の駅周辺の不動産の、新築から10年後の資産価値の下落率を集計して発表しています。
同データから算出されるランキングをみると資産価値が落ちにくい駅では「単身」向けと「ファミリー」向けではランキング結果にかなりの差がありますが、渋谷区の「参宮橋」は単身者で2位、ファミリーで1位とどちらでも圧倒的な人気を誇っています。
一方で資産価値が落ちやすい駅のランキングをみてみると、単身・ファミリーともに「八王子」がトップ、ランキング全体をみても八王子エリアの駅が多くランクインしています。
コロナ禍での意識変化は資産価値にも影響
2020年と2021年のランキング比較してみると、「資産価値が落ちにくい駅」の資産価値変化率が上昇したのに対して、「資産価値が落ちやすい駅」は変化率が減少する傾向です。
この結果から推察されるのは、これまで資産価値が落ちにくいとされていたエリアと、そうでないエリアの差が縮まっているということ。コロナ禍の影響で、郊外への人気が高まったことで、従来の都心一極集中だったものに変化が出てきているのかもしれません。
リモートワークを解除して従来の出社方式に戻す企業も増えてきましたが、DXの加速や事務所の廃止や統廃合といったスリム化などのトレンドもあって、今後もリモートワークとの併用方式は継続していく企業が多いと予測されています。「住まい」の価値観の変化は、一時的なトレンドではなくより加速していくのかもしれません。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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