ブロックチェーン証明付き高級盆栽のオーナーになれるNFTプロジェクト「THE BONSAI」を、香川県の盆栽エージェンシーがスタートさせました。
盆栽エージェンシーは、松盆栽生産日本一の高松で盆栽生産者のマーケティング支援を行う企業で、YouTube運営やメルマガ配信、有料教材の制作・販売などおこなっています。
「THE BONSAI」は本物の高級盆栽のオーナーになれるNFTプロジェクトです。盆栽の世界では自分の盆栽を生産者に預けたままにする「あずけ盆栽」という楽しみ方が以前からあり、「THE BONSAI」はこの仕組みをNFTを使いデジタル化したものなのだそうです。普段はSNSやDiscord(コミュニティ)で自分の盆栽に触れることができるのが特徴で、現地に行くことで実際に自分の盆栽をみることも可能です。
プロジェクトには高松市鬼無町で100年以上続く老舗盆栽園・北谷養盛園が参加。今後は高松市内の他の盆栽園にも参加を呼びかけていくとのこと。盆栽エージェンシーによると、「THE BONSAI」は、棚や畑の盆栽から収益を産み出し盆栽産業を持続可能にするためのプロジェクトとのことで、公式Twitterにて年内に販売予定のNFTの情報や生産者や産地の様子も発信していくそうです。
なお公式Twitterでは、フォロワーが1000人集まるまで販売しないと宣言しており、具体的な企画内容はこれからになるとしています。
リリースによると、開始当初は1本の盆栽を1人で所有するタイプで展開。盆栽のタイプは、成長が期待できる黒松、五葉松、赤松などで、基本は1年、2年などの所有期間を設けており、価格は1年間で0.5ETHからとしています。NFTの所有者にはTwitterのヘッダー画像等に使えるNFTが贈られ、期間内であれば転売も可能としています。
また今後は1本の盆栽を複数人で所有するタイプも展開予定で、盆栽園の看板木と言える超高級盆栽のオーナーになれるとのこと。これは生産者がさらに盆栽を良くして展覧会に出品するなどの目的を設定したクラウドファンディングにも近いもので、「ユーザーの声を聴きながら柔軟にサービスを設計していく予定」としています。
「THE BONSAI」では、スタートバーンが開発した「Startrail PORT」のNFCタグを利用し本物の盆栽にNFTを発行して、作品に関わるさまざまな情報を記録。Web環境があれば誰でもNFTに記録されている情報を閲覧することができます。
盆栽エージェンシーは「必要なのは作って売るだけのフロー型ビジネスから新たな価値を創造するストック型ビジネスへの転換です。棚や畑にある盆栽から収益を生むことで経営が安定し、より選択と集中が可能になり生産効率は高まります。一方で新たな盆栽ファンの獲得も急務です。盆栽が現在の住環境に合わないのは明白なうえ、管理面のハードルの高さが参入障壁になっています。これらの課題に対し『THE BONSAI』は解決策になり得ます。これまでの常識にとらわれず、新たな価値作りにチャレンジしていきたいと思います」とコメントしています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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