高級シングルモルトウイスキーの樽のNFT(Non-fungible Token・非代替性トークン)が、ウイスキー樽のオークションとしては史上最高値となる約230万ドル、日本円にして約2億6100万円で落札されました。
今回落札されたのは、高級シングルモルトウイスキー「ザ・マッカラン」の1991年物の樽のNFT。ウイスキー樽のNFTの発行・取引に特化したマーケットプレイスMetacaskに出品されていました。NFTには、クリプトアーティストのTrevor Jones氏のデジタルアートも付いているとのこと。これまでのウイスキーのオークションでは、Bonhamsでウイスキーの樽が57万ドルで落札されたほか、ザ・マッカランの1926年のボトルが1110万ドルで落札されたことなどがありますが、230万ドルという高値には驚きます。
NFTの仕組みとして「証明書」としての使いみちが、制度がイマイチ整いきれていなかったジャンルで今後も期待されています。たとえば今回のようにウイスキーのNFT化では、日本発のブロックチェーン化するUniCaskなど、参入が相次いでいます。
例えば動物の血統書や宝石の鑑定書など、どこがどういった経緯で発行し、どのように流れていったのかは最終的に所有するものにとって非常に気になるところです。特にウイスキーのような食品のようなものの場合、途中でどういったプロセスを経て出品されているかが品質を左右することもあります。
これまではオークションでの説明をそのまま鵜呑みにするしかありませんでしたが、発行から流通までの流れがわかることは、オークションの信頼性を高め、今後もこうした高額取引の頻出、そして取引の活発化が予想されます。
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