石川県小松市にある伝統工芸のテーマパーク「ゆのくにの森」をメタバース(仮想空間)上で体験できる「ゆのくにの森 メタバース美術館」がオープンしました。石川県を代表する約50種類の伝統工芸やフォトスポットの紹介、3Dマップで再現した古民家などを散策することができます。

ゆのくにの森は、株式会社ゆのくにの森が運営する石川県小松市にある伝統工芸のテーマパークです。江戸・明治時代に建てられた茅葺き屋根の古民家を移築した同テーマパークでは、輪島塗、九谷焼、山中漆器、金箔、加賀友禅など、石川県を代表する約50種類の伝統工芸を体験することができます。
またカラフルな半透明の傘で彩られた「アンブレラスカイ」や格子に赤い風車を飾り付けした「風車棚」、日本の原風景を再現した「森のテラス」など、多数のフォトスポットがあることも特徴です。

今回発表された「ゆのくにの森 メタバース美術館」は、石川県を代表する約50種類の伝統工芸やフォトスポットのアンブレラスカイなど、ゆのくにの森で体験できる14個のコンテンツ紹介が配置されたメタバースです。
Webブラウザや専用のスマートフォンアプリ「Spatial」からアクセスすると、来場者はメタバース内を移動しながらコンテンツを選択することで詳細情報や動画などを閲覧することができます。


江戸時代後期に建てられた「金箔の館」をはじめとした、計5棟の古民家も3Dマップで再現。館の内部は自由に散策可能となっています。
株式会社ゆのくにの森は「ゆのくにの森 メタバース美術館」のオープンにあたり、「ゆのくにの森は、広大な土地に江戸明治時代の建物を移築してできた本格的な観光施設であり、その規模感や建物のすばらしさ、気軽に工芸体験ができるコンテンツ、四季の自然など、様々な魅力を有しております。メタバース美術館を作ることで、これまで以上にリアルな形で当施設に関する説明ができるようになり、国内外を問わず説明することができるようになりました」とコメントしています。
福岡PayPayドームをメタバース化
実在する商業施設をメタバース化した事例では、プロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスがホーム球場として使用している福岡PayPayドームをメタバース化した「バーチャルPayPayドーム」の例があります。
バーチャルPayPayドームは、3Dオブジェクトで再現したPayPayドームにスマートフォンなどのブラウザからアクセスし、PayPayドームの内外を3Dアバターで自由に散策したり、「ジェット風船を飛ばす」といったアクション、また来場者同士でチャットによるコミュニケーションが可能で、さらに現実空間では一般客は立ち入ることができない選手のロッカールームを訪れることもできます。
試合中には、投手の投球を解析してほぼリアルタイムでボールの軌跡をバーチャル空間に再現する国内スポーツ界初の取り組みもおこなわれました。
遠方からでもコンテンツを体験できる仕組みや新たな集客方法として、今後商業施設のメタバース化が増加するかもしれません。

投稿者プロフィール

- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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