Vma plusが日本列島をメタバース化「Meta ZIPANG」

メタバースのコンテンツ企画運営を行うVma plusが、日本列島のビジュアルにメタバース空間を設置できる「Meta ZIPANG(以下、メタジパング)」を構築・リリースしたと発表しました。

Vma plusはメタバースに関する事業をはじめ、Web3コンテンツの企画・運営、ブロックチェーンやNFTの開発・運用・支援などを手がける企業。2022年5月に“Vマplus制作委員会株式会社”から現在の社名に変更し、事業の拡大とともに、「50億人のメタバースを2030年までに実現を目指す」としています。

そうしたグローバルな視点と同時に、国内の地域活性化にも力を注いでいるのが同社の特徴。現在進行中のプロジェクト「Vマ+街道」は、メタバースにおいて地方の市町村がそれぞれの物産品や観光地をPRし、地域経済を活性化しつつ個々の文化を育てる活動の場となっています。

また、同社が運営する「Vma dome」は、ショッピングモールのようにエリア貸しで店舗などを開設できるメタバース空間。ショップやPRブース、商談・会議スペースなどに活用されると同時に、地方のサテライト販売所や、村おこしLIVEの実施、商工会議所のワークショップ開催などにも利用されており、同社はこれらの活動も積極的に支援。こうした経緯からメタジパングがリリースされたのも自然な流れだといえます。

メタジパングは「地方創生インバウントメタバース」がテーマ。ヘキサ(六角形)で作られた日本列島の各地域に入口が設けられ、そこから個々のメタバースに入ることができる仕組みです。

地域の位置とリンクしたメタバースなので、ユーザーは自分にとって馴染みのある土地や興味のあるまちのメタバース空間に入り、そこで提供されるサービスを受けることができます。ブラウザベースで楽しめるので、アプリのインストールやVRヘッドセットなどは不要。

各会場内ではショッピングや、ライブ・セミナーなどのイベント、NFTの購入などができ、他のアバターとの交流も楽しめます。出店者は物販だけでなく、地域のPRや会議・研修などにも活用可能。また、観光案内を取り入れれば、旅行者は地域の情報や景色などを事前に知ることができ、物産や郷土料理をPRすることで旅ナカにおける周遊や消費行動の誘発効果も期待できそうです。

Vma plusはメタジパングへの出店について、「各企業・自治体に合わせてオーダーメイドで立案し、実績のあるプロが実施まで完全サポートします」としており、新たにメタバースでの事業展開を考えている企業や自治体にも安心な体制がとられています。

日本列島のパラレルワールドのようなかたちで登場したメタジパング。まだ未出展の地域が多くありますが、今後参入が増えていけば、ご当地メタバースのプラットフォーム的な役割を担うようになるかもしれません。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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