鳥取県がXANAと「メタバース課」を設立。AIアバター職員を採用

鳥取県がメタバースプロジェクト「XANA(ザナ)」と共同で、県庁内に「メタバース課」を設立。自治体オリジナルAIアバター「YAKAMIHIME」を職員第一号として採用したことを発表しました。

鳥取県は2022年2月にNOBORDER.zが開発するNFTカードゲーム「NFTDUEL」において、鉄腕アトムとコラボしたNFTカードを提供するなど、Web3関連技術を積極的に取り入れています。

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またXANAは、NOBORDER.zが開発する、NFTをベースとしたメタバースのプラットフォーム、およびブロックチェーンによるインフラストラクチャーです。ウルトラマンや鉄腕アトム、東京オリンピックを盛り上げることを目的とした行政の展覧会や世界4大ウィークとされるミランファッションウィーク、フジサンケイグループとNFTコンペティション開催など幅広い提携により注目を集めており、2022年7月20日には世界トップの暗号資産取引所4社に同時上場を果たしています。

今回、鳥取県がXANAと共同で県庁内に設立したメタバース課の主な目的は、メタバース空間での情報発信を通じて「メタバース関係人口」を創出することです。

具体的には、Web3という新たな世界が広がる中で、NFTを活用して鳥取県を応援するようなプロジェクトが生まれたり、メタバース空間内で鳥取県の魅力を発信してもらったりと、これまでにない関わり方が生まれることを期待しているそうです。

メタバース課の職員第一号として採用されたAIアバターのYAKAMIHIMEは、鳥取県が舞台の神話「因幡(いなば)の⽩兎」に登場する八上姫をモチーフにしたキャラクターです。XANAの特設サイトを開くと、チャットや音声会話ができます。

AI開発もNOBORDER.zが担当し、今後は鳥取県と協議しながら観光情報などの関連情報を学習させ、アップデートしていくとのこと。

また、NFTカードゲームNFTDUELにて鉄腕アトムが登場するゲームのリリースも発表されています。カードのデザインにアトムやウランといったキャラクター、ゲームステージの背景には鳥取砂丘などの観光名所を取り入れ、ゲームプレイを通じて鳥取県に関する情報発信ができる仕組みになっています。XANAのメタバース空間内では、NFTDUELのカードを展示した特別展覧会も開催しています。

鳥取県は今回の取り組みについて、「メタバース空間内での⿃取県の知名度を⾼めることで、世界中の⼈たちと新たなつながりがうまれ、ゆくゆくは⼈⼝減少や⾼齢化など、様々な課題解決へもつなげていけるのではないかと考えています。さらに、AIアバター職員を採⽤することで、24時間365⽇、メタバース空間を通じて世界中から⿃取県に興味を持っていただく⼈々と、コミュニケーションをとっていきたいと考えています」とコメントしています。

Web3関連技術を活用した鳥取県の取り組みは、人口減少や高齢化、コロナ禍による経済の衰退といった課題を抱える自治体にとって注目です。

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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