NFTを鍵にマルチメディア特典「レコチョクブックレット」提供開始

音楽配信事業などを行うレコチョクが、NFTをキーにデジタルコンテンツを楽しむブックレット「レコチョクブックレット」の提供開始を発表しました。

レコチョクは、音楽・映像配信サービスを運営する企業です。同社は、携帯電話の着信音を楽曲にできるサービス「着うた」を2002年に開始。現在は、音楽ダウンロードサービス「レコチョク」や、音楽専門のクラウドファンディングサービス「WIZY」、購入したCD・DVDなどに記載された二次元バーコードを読み取ることでスマートフォンで楽曲や映像を再生できるサービス「プレイパス」などを運営しています。

また、2022年にNFTも販売できるワンストップECソリューション「murket(ミューケット)」を立ち上げ、2023年にはNFTそのものをチケットにした「レコチョクチケット」を提供するなど、近年はWeb3関連プロジェクトに力を入れています。

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今回レコチョクが発表したレコチョクブックレットは、写真やイラストをはじめとした画像や動画、音声などのさまざまな情報をページ上で自由に配置し、指やマウスでペラペラとめくることができるブックレットとして配信が可能なマルチメディアコンテンツです。

ユーザーは、閲覧・再生の権利を付与されたNFTを購入し、そのユーティリティとしてデジタルブックレットを利用することができます。

たとえば、「歌詞カードと楽曲ストリーミング」、「アーティスト写真とオフショット動画」のような組み合わせで、NFTの購入者のみ閲覧・再生できるデジタルブックレットを提供するというもの。

ユーザーにはブックレットだけでなく、特典の追加や限定グッズ・コンテンツの販売など、NFT購入後も特別な体験を提供することができます。また、外部サービスと連携することで、NFT購入者のみが参加できるコミュニティサイトを運営したり、オンラインライブを実施することもできるそうです。

さらに、NFTの発行者が出品可否やロイヤリティを設定でき、マーケットプレイスにおける二次流通をコントロールすることも可能になっています。

レコチョクはレコチョクブックレットの提供にあたり、「NFTの可能性として、ファンエンゲージメントの活性化に寄与できると考えています。例えば、アーティストの未公開の写真、趣味で描いていたアート作品を、NFTの技術を利用してリッチ化し、音声や動画も同時に楽しめるマルチメディアコンテンツとしてファンへ届けることも可能です」としたうえで、「NFTをファンの証、新しい体験の鍵として活用することで、購入後もコンテンツや特典の付与、限定販売を行うことができ、持続的なコミュニケーションが実現可能です」とコメント。

レコチョクブックレットはすでに複数のアーティストが導入しており、歌手で女優の上野優華氏はライブ動画と写真を組み合わせ、追加特典としてファンの名前を入れるデジタルフォトブックを販売しています。ほかのアーティストがどのような活用方法を見せるのか、今後の動向に注目です。

レコチョクブックレット
https://recochoku.jp/ch/web3/nft-booklet/

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投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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