NFTマーケットプレイスのOpenSeaが、NFTコレクションのレアリティ(希少性)ランキングを表示するプロジェクト「OpenRarity(オープンレアリティ)」を公開しました。
OpenSeaは、世界最大手のNFTマーケットプレイス。アートや音楽など取引できるNFTの種類が多く、「CryptoPunks(クリプトパンクス)」や「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」といった有名なNFTコレクションがラインナップしていることで知られています。
今回公開されたOpenRarityは、OpenSeaが取り扱うNFTコレクションにレアリティランキングを表示するプロジェクト。OpenSeaのほか、NFT分析ツール提供のCurio、icy.tools、PROOFが共同で開発を行っています。
同プロジェクトの公開により、ユーザーは外部のNFT追跡ツールを使うことなく、レアリティランキングを確認することが可能になりました。
現在、レアリティ表示が反映されているNFTコレクションは、クールキャッツ(CoolCats)、パジーペンギンズ(PudgyPenguins)、ムーンバード(MoonBirds)の3つ。OpenRarityによると、追加のNFTコレクションは、数日中に発表するとのこと。
レアリティは、各NFTコレクションの発行総数内の順位がランキングとして表示されます。ムーンバードの「#5690」であれば、同コレクションの発行総数が10,000体なので、「#5690 Rank:7,958/10,000」といった数字が表示されます。
OpenRarity公開の背景
CryptoPunksやBAYCといった「PFP(プロフィール画像)」と呼ばれる種類のNFTは、現在NFT市場で最大規模のカテゴリーになっており、分析プラットフォーム「NFTGO」によると、市場価値全体の約56%を占めているとのこと。
原則、1万点など数量限定で構成される傾向のあるPFP NFTは、色やアクセサリー、顔の部位のデザインがランダムで生成され、よりレアなパーツの組み合わせを持つNFTほどレアリティが高い傾向にあり、NFTの価格に影響を与えています。
OpenSeaは、現状のPFP NFTでは、レアリティの設定プロトコルが統一されていないため、コレクターやクリエイターに混乱を招きやすいと指摘。計測ツールによってNFTデータの算出にカスタマイズが必要な部分が多く、レアリティランキングが異なっている現状を改善するため、OpenRarityを公開したそうです。
OpenSeaはOpenRarityの公開にあたり、「完全に透明で、オープンソースで、数学的に根拠のあるレアリティランキングアルゴリズムを作成することで、より一貫性を生み出し、長期的にクリエイターとコンシューマーのエクスペリエンス向上につながると信じている」とコメントしています。
OpenRarity
https://www.openrarity.dev
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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