メタバース住宅展示場「PLANNERZ」ブラウザβ版リリース

複数のハウスメーカーのモデルハウスを見学できる交流型バーチャル住宅展示場「PLANNERZ(プランナーズ)」のブラウザβ版をModelingXがリリースしました。

ModelingXは、富山県を拠点とするVR開発、3DCG制作事業を行うスタートアップ企業です。CEOの山田航大氏は地方銀行で法人・個人の営業、融資管理業務などに従事した後、2021年に独立。VR事業をおこなった後に、CTOの織田拳丞氏とともに今年ModelingXを設立したばかりです。これまでに北陸ビジネスプランコンテスト審査員特別賞を受賞するなど、技術力と着眼点の高さで注目されています。

今回リリースされた「PLANNERZ」は、バーチャル住宅展示場をベースとした、暮らしに関わるコンテンツを配信するメタバースです。アバターとニッ クネームで気軽に参加でき、住宅のプロや同じように住まいを考える人が集い「多様な暮らし方が見つかる場」を目指しスタートしました。β版では、富山エリアとしてハウスメーカー4社・リフォーム会社1社、計5社15棟が掲載されています。

新型コロナの影響で、住宅メーカーでは住宅展示場の運用に苦労しているのが現状。顧客側も以前よりも気軽に行くことができなくなったという声もあり、また外出すること自体への懸念、リモートワークに避ける稼働時間の過密化などによって、不動産のVRやメタバースの活用に関する需要が高まっているのが現状です。

一方で、企業側によるリモートワーク推奨で、勤務地と居住地の分離もはじまっており、関東圏近郊をはじめ全国へと移住を考える人が増えており、地方都市にとってこれまでの近隣の居住者に限らず全国に向けて住宅展示ができるVRならびにメタバース活用は大きな期待感を持たれています。

「PLANNERZ」ではスマホ・PCで、精巧につくられたバーチャル版の住宅展示場を見学できるのが特徴。面倒なログイン・インストールは不要なため、好きな場所・好きな時間に 気軽に見学してもらうことが可能です。遠方の家族やメーカー担当者、家づくりを検討している人とボイスチャットでも交流ができ、今後のアップデートではテキストチャットにも対応予定とのこと。

住宅メーカーとしてもモデルハウスの運用は、コロナ禍になってからよりコスト面などでも問題視されている中、広告費を抑えた新規リード獲得に加え、バーチャル展示場での営業・接客が可能になることで、時間・場所・コストの制約を受けずに、展示場出展に近い営業が実現できるとのことでメリットが高いと思われます。

ModelingXは「富山県の持ち家率は約8割と全国1位の水準を誇っていますが、家づくりには何度もモデルハウスに見学に行く必要があるなどハードルが高く、もっと気軽に家づくりの選択肢や知識を得られる交流の場をつくりたいとサービスを開発した」と開発の経緯を説明しています。

今後は多用な暮らし方が見つかる場として「新築やリフォーム、マンション、トレーラーハウス、3Dプリント住宅など、様々な形の暮らしを想像できるコンテンツをつくる」そうで、ユーザーの好みや予算から分析し、モデルハウスをリコメンドする機能を追加するなど「ユーザーが快適に家づくりができるマーケットプレイスを目指す」としています。今後はシステムの調整を行い、全国展開も予定しているとのこと。

PLANNERZ
https://www.plannerz.net/

投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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