Otsukai株式会社 代表取締役、株式会社MyAnimeList 取締役 岡村哲也インタビュー

教えて!偉い人!【女子大生の社長訪問日記】

新型コロナウイルスの影響により「巣ごもり需要」という新しい需要が生まれています。

その中でも、需要が激増していると言われているのが「アニメ」です。

このようなムーブメントが、日本だけでなく海外でも同様に起きている事をご存知でしょうか? 

今回は、専門学校を卒業してアパレルの道を目指していたら、海外のアニメファンに向けてグッズを届けるサービスを始める会社の社長になり、加えてより大きなステージで日本のアニメを背負って立つ仕事をすることになった方のお話を、ご紹介させて頂きます。

このシリーズでは現役就活生の私が現役社長の方々を訪問し、インタビュー形式で社長さんの人生やキャリアの選択方法について語っていただきました。

働き方改革と緊急事態宣言で変わったことはなんですか?

今後の就活生はどこを見て会社を選んだらいいの?

今世紀最大の就活氷河期を生き抜いた私が聞きたかったことをズバズバ聞いてきました。

就活生の皆様、ぜひ参考にしてみてください。

編集担当:たまご

インタビュー日時:2021年8月

目次

「自分が何を成したいのか?」「その為に何が必要か?」

今回インタビューしたのはOtsukai株式会社の代表取締役と、株式会社MyAnimeList 取締役を兼務されている岡村哲也さん。

海外のアニメファンに向けて日本のファンが代わりにグッズを買って来るというサービスから『おつかい』という社名が生まれたそうです。

今は全世界のアニメ・マンガファンが集まるプラットフォーム『MyAnimeList』の運営にも携わられています。

実現したい事の手法が、ファッションからインターネットに変わった

たまご:略歴を拝見させていただいたのですが、様々な業種に携わって来られたんですね。キャリアの最初から順を追ってご説明ください。

岡村さん:将来ファッションブランドを立ち上げたいという夢があり、文化服装学院を卒業して、パターン(服の製図)を専門に制作する会社に、パタンナーとして入社しました。

岡村さん:パターンの技術を極めれば、自身のファッションブランドの立ち上げに近づくと考えていましたが「これは自分がやる必要はなく、得意な人にお願いした方が早いな」と思い、1年で辞めました。

岡村さん:その後、インターネットの便利さに注目し、インターネットを活用すれば、手っ取り早く自分のファッションブランドの立ち上げが出来ると考え、ノウハウを学ぶために、IT企業への転職を考えました。その流れで、最初に面接を受けた会社に入社しました。

たまご:思い切った方向転換ですね。せっかく専門学校で技術を学んできたのに、それを活かさないという事ですよね?迷いは無かったんですか?

岡村さん:迷いませんでしたね。「自分が何を成したいのか?」という事を常に考えていて「それに必要な事は何なのか?」を行動指針にしていました。

岡村さん:それに、基本的な技術が分かれば、人にお願いする時に要点が分かるので、無駄にはならないと思っていました。

たまご:そこから、インターネットの世界に入っていったわけですね。

岡村さん:はい。めちゃくちゃキツかったので、3日で辞めようと思ったんですが、その会社には、6−7年いました。

たまご:そんなにキツかったんですね(笑)

たまご:なぜそんなに続けられたんですか?

岡村さん:当初は、「こんなに早く辞めたら、もう後がない」という一点のみでがんばりました。仕事に慣れてタフになっていったんですが、自分に必要な事が学べると強く感じた事が続いた要因ですね。

たまご:6−7年続けて辞められたということですが、その時に辞めた理由はなんですか?

岡村さん:当時の私としては、とても大きなプロジェクトの推進や、新規事業立ち上げを経験させてもらって、自分自身の成長を感じました。それに伴い、自分の力を試したい、起業したいという気持ちの高まりを感じていました。起業する事を考えて退職しました。

岡村さん:ただ、起業する前に、誰もが知っている大手企業に入社したいと思い、グリーに転職しました。六本木ヒルズにオフィスがあって『俺ここで働いてるんだよ』って自慢したくて(笑)

たまご:六本木で働いてるってかっこいいですもんね!

岡村さん:当時のグリーはインターネットの最先端企業で、優秀な人材がガンガン集まっていたので、その環境から世界を見てみたいと思いました。現在も変わらず最先端でインターネットを牽引されていますし、当時と変わらずとても素晴らしい会社ですよね。

たまご:働きたいと思って実際に働けてしまうのがすごいですね。転職が決まった要因についてお伺いしたいのと、グリーで期待していた世界が見えたんでしょうか?

岡村さん:転職出来た要因としては、前職で行っていた業務と同じ職種で、前職の実績を認めてもらえたという事が大きかったと思います。

岡村さん:また、当時距離の近かった方が尋常じゃなく優秀で、先に入社されていたのも大きな要因ですね。よく知っていた方でしたし、あの会社の人みんな優秀っぽいという空気もあり、ラッキーでした笑


岡村さん:グリー株式会社でスマートフォンアドネットワークの仕事をして、まさにスマートフォン創成期の最先端のインターネットを体感することが出来ました。

たまご:グリーに入社して、その後に起業されたんでしょうか?

岡村さん:はい。グリーに約3年在籍した後、幾つかの新規事業の立ち上げを手伝ったりしましたし、SaaS事業などにも携わりながらOtsukai株式会社を立ち上げました。越境CtoCサービスの会社です。

たまご:とうとう起業されたんですね〜。ここで満を持してファッションブランドではなく、なぜインターネットサービスを立ち上げられたんですか?

岡村さん:『ファッションブランドを作りたい』と思ったのも『自分の思想や実現したい世界観を人に伝えて共感を得たい・人を幸せにしたい』という想いからでした。

岡村さん:それを、よりダイナミックに実現出来る方法がインターネットじゃないのか?という事に気がついて、自分でサービスを作りたいと思い始めました。アーティストのライブで、お客さんがMAXで集まっても4、5万人ですよね。

たまご:そうですね。東京ドームで5万人ほどが限度だと思います。

岡村さん:インターネットだと、簡単ではないですが、数百万人が集められる。そのサイトを一人で運用することだってできてしまう。 最初に就職したIT企業で、数百万人、数千万人が使うサービスを目の当たりにして、インターネットの凄さに気づきました。

たまご:確かに今はもう慣れてしまいましたけどYouTubeライブやインスタライブの視聴数が30万人とかって、よく考えたら本当にすごいことですよね。東京ドームの6倍入っているということですもんね。

サービスの重要な要素が共通していれば、自然に取り組める

たまご:Otsukai株式会社では、どのようなサービスを主にやられているんですか?

岡村さん:海外在住の(主に外国人)の方が、日本在住の方に『これを買ってきて欲しい』とお使いを頼めるサービスです。ポップカルチャー、アニメやマンガ関連のグッズがメインです。

たまご:Otsukaiの事業をやりながら、MyAnimeListの取締役になられたということですが、どのような経緯からですか?

岡村さん:MyAnimeListは、世界中の日本アニメ&マンガファンが集うコミュニティとデータベースのサービスです。Otsukaiからすると、”世界で一番ターゲットユーザーが集まっているサービス”なので、何かしらの取り組みをしたいと思っていました。

岡村さん:一度事業提携をさせて頂いたのですが、予想通りサービスの相性が良く、連携を強める事で世界が広がると確信しました。

岡村さん:その後、MyAnimeListが資金調達を行い、事業ドライブを掛けるというお話があり、そのタイミングでジョインしないか?というお誘いを受けたのが経緯となります。

たまご:とても相性が良さそうですよね。岡村さんとしては、MyAnimeListの仕事とOtsukaiの仕事を両方行っていく事は難しくないのでしょうか?

岡村さん:どちらも『ファンの力を活かす』事が、サービスの重要な要素として共通しているので、とても自然に取り組めています。

たまご:『ファンの力を活かす』素敵ですね。

日本のアニメが、人に与えるインパクトをもっと世界に広げたい

たまご:ちなみに、どうしてアパレルからアニメに興味が変わっていったんでしょうか?

岡村さん:元々『人を変える切っ掛けになるものを作りたい』という事を目指してきたわけですが、アニメの人格形成に与える影響は大きいと常日頃から思っていて、強い興味を持っていました。

岡村さん:例えば子供の頃にキャプテン翼を観て、サッカーをはじめたフランスのサッカー選手が沢山いるというエピソードがありますが、同じ様なお話をよく聞きますよね。

たまご:確かに聞きますね。海外のスポーツ選手にまで日本のアニメやマンガが夢を与えているってすごいことですよね。

たまご:ちなみに岡村さんが影響を受けたマンガやアニメはなんだったのですか?

岡村さん:私はいわゆる『ジャンプ黄金世代』だったので、『ドラゴンボール』『北斗の拳』などの作品に強烈に影響を受けました。友情・努力・勝利です。

岡村さん:私の子供が『僕のヒーローアカデミア』が凄く好きなんですが、人格形成に凄く良い影響がありそうだなーと、一緒に観ています。これも友情・努力・勝利ですね(笑)

岡村さん:自分を育ててくれた、日本のアニメとマンガの文化をもっと世界に広めたいという想いで、サービスに取り組んでいます。

たまご:マンガの世界が教えてくれることって計り知れないですね。

楽しみながら、好きなものに貢献できたら幸せ

たまご:MyAnimeListのご紹介をお願いしても宜しいでしょうか。

岡村さん:MyAnimeListは月間PV2.7億、月間訪問者数1,800万人で世界最大級のアニメ・マンガのコミュニティ&DBサービスです。私たちのアニメランキングやマンガランキング、その他は海外のアニメ好き・マンガ好きユーザーの意見をダイレクトに反映しています。

たまご:岡村さんは、その中で主にどのような業務に携わっているのかお教え頂けますか。

岡村さん:取締役として、マネタイズ全般と、新規施策を担当しています。 どうしたらもっと世界中のアニメ・マンガファンが作品を楽しめるかを追求しています。それが、アニメ・マンガ関連企業が、どうしたらもっと世界中のファンを楽しませられるかでもありまして、 双方のお役に立てる仕組みづくりを行っています。

たまご:今後の会社、事業、サービスの展望がありましたら教えて下さい。

岡村さん:クリエイター × IP × グローバル をテーマに、もっとアニメファンが楽しめる場所を作っていきたいと思っています。

岡村さん:楽しみながら、好きなものに貢献できたら幸せじゃないですか?面白いマンガやアニメがあったら『これ面白いよ』ってみんなに広めたくなる。布教活動とも言われますが、それをやりやすくして、力を合わせて大きなムーブメントにする。という場所を作ります。

たまご:なるほど!自分が見つけた推しをみんなに紹介したい!広めたい!という思いを共有する場を作ることで海外との橋渡し役になっているんですね。

岡村さん:そうですね。私自身がそういう仕事をしてるので、楽しいです!

たまご:御社で挑戦できることは何ですか?

岡村さん:私は自身を勝手に日本代表だと思っています。日本代表として、アニメとマンガの魅力を世界に届ける。そして世界のアニメ・マンガファンを増やす。さらにファンがもっとアニメとマンガを楽しめる場所を作る。という事に挑戦できます。

たまご:ファンにとってはユートピアみたいな空間ですね。

たまご:御社で働いたらどのような能力が身につきますか?

岡村さん:グローバルな大規模サービスの運用、世界中のインターネットユーザーに向けた企画実施や仕組み作り。あとはアニメ・マンガ関連の権利者・事業者への企画提案と推進など、他企業では出来ない業務を経験できます。

たまご:どんな人が御社にマッチしますか?

岡村さん:アニメとマンガに対する熱い情熱を持っている人で、ユーザーやファンを楽しませる事をワクワクして考えられる人。事例がない新しい事に対して、人を巻き込み粘り強く取り組める人だと、凄くマッチすると思います。

岡村さん:私自身もまだまだなので「そうなりたい」と、意欲的な方がいらっしゃったら、是非一緒に励まし合ってチャレンジしたいです。

たまご:入社してからのキャリアパスを教えて下さい。

岡村さん:現在、組織を拡大していくフェイズで、多くのポジションが兼務になっていますので、ガッツがある方が入社されれば、プロジェクトのコアメンバーとして活躍できるチャンスが多いです。仲間と一緒に、新しいプロジェクトに取り組んで頂く事になると思います。企画職、エンジニア職、デザイナー職、その他、全方位で募集中です。

絶対に好きなアニメがあるし、好きなキャラに出会える。仲間と出会える。

たまご:日本のアニメが海外で人気があるのは有名ですが、どうしてそんなに人気なのでしょうか?

岡村さん:まず、映像表現として自由度が高いですね。いろいろな物語が表現できる。それに伴い、とにかく作品のバリエーションが沢山あることですね。基本1クール3か月ですが大型タイトルだと2クールで半年続くものもあります。そして年間で大体200以上の新作が放映されています。

たまご:年間200本?!そんなに新作が生まれているんですか。

岡村さん:アニメを楽しめるようになったら、信じられないくらい多くの物語に出会えます。その中で、絶対に自分が好きなアニメがあるし、絶対に好きなキャラに出会える。確実にいると、それが最大の魅力だと思いますね。

岡村さん:さらに、MyAnimeListでは、同じものが好きな仲間と絶対に出会えます。

岡村さん:あとはなんだろう、沢山ありますね(笑)

たまご:あと…推しが裏切らないですよね(笑)

岡村さん:確かに(笑)それ採用ですね!

たまご:三次元は推しが3人くらいいないとメンタルがもたないので(笑)

たまご:最後に、就活生に向けてメッセージをお願いします!

岡村さん:『自分自身を日本代表だと思って世界にチャレンジする』こう思える環境は特別です。また、日本のアニメを通じて、世界中の人々が集う場所を作るという事は、簡単ではないですが、自分の人生を掛けて取り組む価値を感じています。

岡村さん:「自分が何を成したいか?」という事を問い続け「その為に何をすべきか?」を見極めてください。悩んだ末に、MyAnimeListを選んで頂けると幸いです。

会社概要

MyAnimeList公式URLhttps://myanimelist.net/

編集後記

二次元も三次元もファンの方の力って偉大ですよね。

SNSが主流になり誰でもコンテンツを発信できる時代になったからこそ、ファンの力の見せ所です。

私もファンの方が作ったおもしろ映像の総集編が入り口でファンになったことがたくさんあります。

日本のアニメやマンガが海外に人気があるのは知っていましたが、ここまで需要がある大きな市場になっていることは初めて知りました。

今後このサービスはもっともっと大きく有名になっていくのだろうと痛感しました。

私は二次元の『推しが裏切らない』『絶対に好きな世界観が見つかる』というところにすごく魅力を感じました。

今は誰でもオリジナルのコンテンツを発信できる時代です。

多くの人の妄想の世界が形になって発信されて、みんなで共有できるなんてとても素敵なことですよね。

現実逃避の世界がたくさん生まれてくると思うととても楽しみです。

投稿者プロフィール

たまご
たまご
恵比寿から港区女子を夢見てライターの仕事をしている女子大生です。
夜景とイルミネーションが好きで、いつかタワーマンションに住んで都会の夜景を独り占めしたいと思っています。
インスタでハッシュタグ「豪邸」で調べることと、お風呂上りにベランダでオレンジビールを飲むことと、おいしいボンボンショコラを一日一個ずつ食べることと、ミルクティーを飲みながら読書をすることが好きです。
よろしくお願いします。
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