Ginco、Web3サービスをオールインワンで支援「Ginco Web3 Cloud」

2023年1月24日

ブロックチェーン技術をもとにWeb3関連事業を展開するGincoは、企業のWeb3事業をサポートするクラウドインフラサービス「Ginco Web3 Cloud」を開始したと発表しました。

Gincoは、ブロックチェーン技術を軸に様々なインフラを提供することで、企業のWeb3事業をサポートする会社。BtoBビジネスを中心として、業務用暗号資産ウォレットの「Ginco Enterprise Wallet」や、オールインワンのNFTサービス基盤「Ginco NFT Base」、デジタル証券の管理・移転に関わる機能を網羅したシステムパッケージ「Ginco Securities Wallet」などのサービスを提供しています。

代表の森川氏はブロックチェーンに関する様々な著作でも知られる人物。同社はその森川氏によって2017年に設立されて以来、NFTやセキュリティトークンなどを活用した新たなビジネスに対応するインフラづくりに取り組んできた経緯があります。こうした事業を通して蓄積したノウハウを活かし、企業へのWeb3ソリューションとして立ち上げられたのがこのGinco Web3 Cloudです。

そもそもWeb3関連ビジネスでは様々なデジタルアセットを取り扱う上、ブロックチェーンに関わる構成要素――例えばノードやエクスプローラー、ウォレットなどをサービスに組み込む必要があり、新規参入を考えている事業者にとってはその複雑さ・煩雑さが障壁となってしまうことも多くあります。当然、参入後の運用・保守という面においても相応の負担が必要です。

そうした壁を取り払うために同社が用意したのがこのサービス。同社がこれまで開発してきた各種サービスが統合され、Web3事業において必要とされるシステム群がクラウド上で提供されることにより、企業はサービスの開発に必要な機能をオールインワンで調達しつつ、迅速に事業が展開できるようになります。

このGinco Web3 Cloudが持つ強みは、そうしたノウハウが手軽に得られることに加え、暗号資産やNFT、セキュリティトークンなどといった様々なデジタルアセットとそのユースケースに対応可能な点や、国内で利用されているブロックチェーンのほとんどに対応可能という点、さらに、これまでの各種サービスを通して積み上げられてきた安全性・安定性・可用性の水準の高さなどが挙げられます。

同社が今回のサービス開始において、導入対象として想定しているのは「独自のWeb3ウォレットを提供したい」、「自社のアプリケーションにウォレットを組み込みたい」といった課題を抱えている企業で、他にも「業務用ウォレットでNFTや各種トークンを管理したい」「GameFiやX2Eサービスに必要なシステムインフラを導入したい」などの要望に応えていきたいとしています。

現時点では、正式リリースの前段階ですでに、SBI VCトレードがSBINFTと共同開発する「SBI Web3ウォレット」や、コロプラのサービスに採用されているとのこと。“安全”、“迅速”、そして“高い費用対効果”を謳うこのGinco Web3 Cloudを活用して、どんな新しいサービスが生まれてくるのか、企業の動きにも要注目です。