モバイルオンラインゲーム事業を手掛けるgumiの連結子会社「gC Games Singapore Pte. Ltd.」(以下、gCGS)は、パブリックブロックチェーンのAvalanche(アバランチ)にバリデータとして参入、同時にゲームアライアンスプログラムの「Avalanche Arcad3」(以下Arcad3)にも参加したことを発表しました。
バリデータは、ブロックチェーンの取引の正当性を検証(バリデート)し、ブロックを作成する役割を持つもののことです。バリデータによってブロックチェーンの透明性と信頼性が維持されます。
gumiは、モバイルオンラインゲーム事業をはじめ、ブロックチェーン、メタバースなどに関連するサービスを手掛ける企業。「Wow the World! すべての人々に感動を」という企業ミッションを掲げ、「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS」シリーズや、900万ユーザーを誇る「誰ガ為のアルケミスト」など多数のゲームをリリース。アイドルグループ・乃木坂46の公式プロデュースゲーム「乃木坂的フラクタル」でも話題を呼びました。
gCGSは、gumiの連結子会社の1つで、シンガポールを拠点にブロックチェーンゲームの開発・運用などをおこなう企業。同社が持つノウハウを活かそうと今回参入したのが、パブリックブロックチェーンのAvalancheです。
Avalancheは高速・低コスト・高分散を特徴としており、Web3開発者が使いやすいように設計されている点が支持されています。特にDeFi(分散型金融)の領域では広く活用され、ゲームとの親和性も高いです。
Avalancheを運営するAva Labsと、gumiをはじめとするゲーム関連企業など数社によって立ち上げられたのが、Web3ゲーム構築支援プログラム「Avalanche Arcad3」。同プログラムは、これまでWeb2ゲームを手掛けてきた企業のWeb3領域進出をサポートすることが目的とされており、参加する企業はブロックチェーンに関するノウハウなどについてアドバイスを受けることができます。
さらに、暗号資産関連企業とのネットワーキングや、マーケティング支援、資金調達など、Web3ビジネスを展開していく上で幅広いサポートを受けられるとのことです。
運営側は、Avalanche Arcad3の役割について、「Web2のパブリッシャーを、Web3の構築に取り組んでいる主要スタジオ、ギルド、その他のグループ、そして10以上のゲーム向けサブネット、100以上のWeb3ゲームを生み出し、オンチェーンゲーミングの未来を築いてきたAva Labsチームとつなげること」だとしています。
このAvalanche Arcad3の初期パートナーとして参加したgCGS。今回の動きによって分散型ネットワークの構築とブロックチェーン領域の発展にさらに貢献していこうとする意欲を表明しています。
Avalancheのバリデータとなることでブロックチェーン運用に深く関わり、さらにAvalanche Arcad3のけん引役を担って業界を盛り上げようとするgumiグループの取り組み。Avalanche Arcad3にはゲーム大手のグリーなども参加しており、このプロジェクトがゲーム業界にどのような変化をもたらすのか、今後の動きが気になります。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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