スマイルラボとロートこどもみらい財団が、2Dメタバース「ニコッとタウン(Nicotto Town)」内に子どもたちが自由に参加できるメタバース児童館「ロートの放課後」をオープンしたと発表しました。
スマイルラボは、「インターネットを通じて、遊びや楽しさを提供したい」をミッションに掲げ、ゲーム開発技術を生かした新しいサービスやアプリなどの企画・開発・デザイン・運営を行う企業です。
同社が運営するニコッとタウンは、ユーザーが絵本のような手描き風のアバターを登録し、インターネット上でバーチャルライフ(仮想生活)を楽しめる2Dメタバースです。2008年にサービスを開始。累計ユーザー数は160万を突破しています。
ロートこどもみらい財団は、次世代を担う子どもたち一人ひとりの個性を尊重した未来社会を実現すべく、自分らしく探求しようとする心の“眼の芽”を育てることを目的に設立された一般社団法人。現在の教育制度では十分に力を発揮しづらい子どもたちに対して、コミュニティづくり、多様な領域の専門家や技術にふれ自身のスキルやアイデアを磨くプログラムの提供などを行っています。
文部科学省の調査によると、近年、不登校の児童生徒数が増加し、小・中・高の不登校が約30万人に急増しているとのこと。また、90日以上の不登校であるにもかかわらず、学校内外の専門機関などで相談・指導を受けられていない小・中学生が4万6千人に上るとされています。
こういった状況を踏まえ、ニコッとタウンの運営ノウハウを持つスマイルラボとロートこどもみらい財団が共創し、子どもたちが自由に参加できるメタバース児童館「ロートの放課後」をオープンしました。
ロートの放課後では、子どもたちだけがアクセスできる専用ワールドや専用ルームが用意されています。ニコッとタウンの一般ユーザーは、ロートの放課後に入ることができませんが、子どもたちが一般ワールドに出かけていき、ほかのユーザーと交友関係を広げることは可能です。ロートの放課後から一般ワールドに行くときは一般ユーザーと出会うことになるため、注意書きの表示に同意する必要があるといった配慮がされています。
また、ユーザー同士のドラブルを避けるために1対1のミニメール機能はなく、絵本のような世界観のため、写真投稿機能をなくすなどの配慮もあります。
さらに、居場所の提供だけでなく、月に4〜5回開催されるさまざまな専門家から話を聞くことができるロートこどもみらい財団のプログラムへ参加することも可能。ほかには、ニコッとタウンと連携し、アバターアイテムの要望を募集するなどのイベントにも参加できます。
参加方法は、ロートこどもみらい財団のWebサイトにあるメタバース児童館「ロートの放課後」申請フォームから申し込みすると送られてくるアカウント情報でニコッとタウンにログインすると、専用エリアや専用ルームにアクセスができるようになります。
スマイルラボは今後の展開について、「パートナー企業を募集し、一緒に楽しんで頂ける場所(出展できるスペース)を設ける予定です。一般的に、3Dのメタバースは制作費・毎月の維持費が高額になると言われておりますが、ロートの放課後は気軽に出展することができます。バーチャルライフ型のため、常に数万人のユーザーがログインして仮想生活を送っており、ユーザーが不在になることはありません」とコメント。
また、カジュアルなパズルゲームやアバター衣装アイテムの制作など、子どもたちが遊べるコンテンツの提供も示唆しています。
投稿者プロフィール
- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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