Meta(メタ)が、同社が運営するSNS「Instagram」に今後のアップデートでNFTの作成・販売機能を実装すると発表しました。ユーザーは同アプリ上でNFTを販売し、収益を得ることが可能になります。
Metaは、SNSのInstagram、Facebook、メッセージアプリのMessenger、WhatsApp、ビジネス向けSNSのWorkplaceなどの運営元です。2021年10月に開催されたイベント「Facebook Connect」にて、社名をFacebookからMetaに変更しています。
Metaは今年5月、Instagramの責任者Adam Mosseri氏が同アプリでNFT対応をすると発表。NFTを投稿できるデジタルコレクティブル機能が、日本を含め100か国で利用できるようになっています。
さらに8月、InstagramとFacebookにNFTをクロス投稿(※)する機能を発表。ユーザーは、自身のWeb3ウォレットを片方のアプリに接続することで、保有しているNFTをクロス投稿できるようになりました。
※ソフトウェアやサービス側の機能として複数の場所へ同時に投稿する仕組み
Web3まわりのアップデートが次々とリリースされるMetaより今回発表されたのは、Instagram上でNFTの作成・販売をする機能です。
今後のアップデートで実装され、ユーザーはInstagram上でNFTを販売し、収益を得ることが可能になります。まもなく特定のクリエイターグループを対象にテストが開始されるとのこと。
同機能は、ポリゴン(MATIC)のブロックチェーンに対応し、NFTに紐づいたデータの保存には分散型ストレージネットワークのArweave(アーウィーブ)が利用されます。
なお、Metaは2024年までNFTの作成・販売に対して手数料を請求しない方針をあきらかにしています。NFTの作成などで必要なガス代と呼ばれる手数料も負担するそうです。
さらに、NFTの作成・販売機能とあわせて、Instagramに投稿できるNFTの種類を拡大することも発表しています。これまでは画像データを紐づけたNFTのみに対応していましたが、今後は動画データを紐づけたNFTにも対応。NFTを投稿する際の表示情報は、NFTマーケットプレイスOpenSeaから取得できるようになっています。
MetaのWeb3コマース部門責任者であるStephane Kasriel氏は、NFTの作成・販売機能の実装にあたり、「ブロックチェーンは、作品の扱いやマネタイズ方法についてクリエイターに幅広い権限を与えることで、全く新しいビジネスモデルを実現します。しかし、この技術が真にクリエイターの経済的機会を高めるためには、使いやすさが重要です。NFTをInstagramに導入することで、利便性を実現し、数十億の人々と彼らのお気に入りのクリエイターとの新しい形のつながりを促進したいと考えています」とコメントしています。
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- ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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