ソーシャルレンディングとは 企業と投資家をつなぐファンドサービス

ソーシャルレンディングとは、いわゆる企業が行うクラウドファンディングで、融資型のシステムです。

一般的なクラウドファンディングは認知が広がってきましたが、いわゆるソーシャルレンディングはまだまだ浸透していないという印象があり、それがどういったものであるかまだまだ理解されていません。

この企業が行う融資(貸付)手法は、どのようにして行われて注目されているのか。

こちらの記事では簡単にソーシャルレンディングの仕組みを解説いたします。

目次

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、融資形態のクラウドファンディングサービス、もしくはシステムのことです。つまりクラウドファンディングの一形態です。

企業が出資者(投資家)から資金を募り、事業発展に伴い金利として出資者に還元します。

この出資には三者の登場人物がいます。

  • 企業
  • 企業と投資家を結ぶサービス運営企業(仲介会社)
  • 投資家

通常企業は新たに資金調達をする場合、株式を発行したり銀行から借りてくる場合などがありますが、ソーシャルレンディングではお金を持っている人と企業をシステムを通して直接結び付けます。

従来の金融機関を通さずに、個々の投資家と借り手を直接結びつけることで、新たな融資(投資)の機会を提供しています。

個人同士や小規模活動と個人を結び付けることも多いクラウドファンディングですが、ソーシャルレンディングはその中でも特に融資型と呼ばれるように、やや規模が大きく見られるきらいがあります。

ソーシャルレンディングの歴史と起源

ソーシャルレンディングのサービス形態が一番最初に誕生したのは、2002年にイギリスで開始されたVirginMoneyと言われています。

この時は現在のクラウドファンディングの原型に近いといった方がよく、より狭い環境で融資される側と出資者をつなぎ合わせたサービスだったと言われています。

その後、現在のソーシャルレンディングの原型となるサービスは、2005年に同じくイギリスで創業したZopaという企業によって提供されました。

Zopaは、個人間の融資を行うP2P(Peer-to-Peer)レンディングという新しい形態の金融サービスを開始し、これがソーシャルレンディングの始まりとなりました。

このサービスの開始を皮切りに2006年から類似のサービスが追いかける様に誕生し、発展に拍車をかけていきます。

ソーシャルレンディングの日本での歴史

日本におけるソーシャルレンディングの歴史は、2008年にmaneo社が個人向け融資モデルを開始したことから始まります。

maneo社のサービスは、個人投資家が資金を提供し、それを個人借り手に貸し出すという形態でした。

その後、2011年にはSBIがソーシャルレンディングサービスを開始し、この分野がさらに広がりを見せました。

SBIのサービスは、企業向けの融資を主体としており、個人投資家から集めた資金を企業に貸し出す形態を取っています。

ソーシャルレンディングで投資家が儲かる仕組み

ソーシャルレンディングは、投資家(出資者)から直接お金を集める形式をとっています。

では、投資家が出資する利点は何でしょうか?

それはもちろん投資額に対する報酬です。

この場合の報酬とは貸し出しの金利による利益になります。

例えば1000万出資金利10%の取り決めで、サービスシステムの提供会社と投資家(出資者)で取り分を決めます。

仮に投資家に7%の金利取り分が発生したとしたら、70万円の利益として還元されます。

投資家はこの様に株式の買い付けなどを行わずにサービスを介して利益を生むことができます。

何故個人からの融資が求められるのか?

ソーシャルレンディングがスピーディに発展してきた背景には、まさにそのスピード感が重要という側面があります。

企業は事業拡大や、支払いなど様々な局面でお金が必要になりますが金融機関を介した貸付では審査に時間が掛かってしまいます。

さらに、金融機関の審査は落ちる落ちないといったイチかゼロかの側面も考えられます。

その点クラウドファンディング型サービスであれば、現在の出資金額を把握することができリアルタイムに次の動きを検討することができます。

こうした需要により、サービスが急速に発展していきました。

発展する融資型・投資型金融サービス

ソーシャルレンディングは、P2Pレンディングの形態を取り入れた新しい金融サービスとして、その歴史と発展を通じて、金融業界に大きな影響を与えてきました。

昨今投資スタイルは様々な形態を有しており、従来のコモディティや証券型に加え小口のクラウドファンディングから今回紹介した企業が使うソーシャルレンディングまで多岐にわたります。

金融は人類の発展と共にその様式を増やしながら需要に応え、様々なお金の流れを生んできました。

お金の流れを生むことが一つの経済発展であり指標です。

今後さまざまな経営スタイルが現れていく中で、ソーシャルレンディングはよりその需要を増していくかもしれません。

投稿者プロフィール

いまをアルク編集部
いまをアルク編集部
いまをアルクメディア編集部です。
こちらのサイトでは日常生活における様々な疑問、気付き、あったら嬉しい情報などを随時配信していきます。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次