SEAMES、チャリティーアートプロジェクトで一部をNFTに

気候変動、難民問題など、山積する社会課題の解決を目指して活動するSEAMESは、様々な人や団体が参加して未来を明るく描き換える「RE:VISION ART PROJECT」を開始したと発表。渋谷駅の東口地下広場にはチャリティーアートウォールが出現しました。

SEAMESの社名は「Socially Engaged Art Media Entertainment」の頭文字に由来。社会課題に対する「なんだか難しそう」「意識が高い人向け」といったイメージを払拭しつつ、アートやエンタメの力で楽しく、面白く、感動を伴った働きかけを行っています。

デザイナーやクリエイターだけでなく、NPO代表や研究者、学生など参画する人たちの顔ぶれは多彩で、大手企業や著名人とのコラボも多く実現しています。

今回のプロジェクトは、国連の難民支援機関・UNHCR (国連難民高等弁務官事務所) の活動を支える日本の公式窓口である、国連UNHCR協会との協業で行うもの。

気候変動、難民問題に対する関心を呼び起こしつつ、連帯を生むことで問題解決に向けた動きを生み出し、現状から予想されるネガティブな未来を描き換えようとするアートプロジェクトで、活動の中でもひときわ目を引くのが、渋谷駅の東口地下広場に掲出されたアートです。

全面が灰色で覆われたこのアートには、近未来の気候変動により水没し、変わり果てた渋谷の風景が描かれ、その隣にはモザイクをかけられたもう1つのアートが。モザイクアートの上には二次元コードが置かれ、「通り過ぎる」「参加する」という選択肢が示されています。参加を選んだ人は特設サイトに入り、募金という形での支援ができる、という仕組みです。

この支援が集まるにつれて、モザイクが少しずつ剥がれていき、最後にはもう1つの未来が示されるという仕掛けになっています。また、支援者にはそのアートの一部がNFTとして提供されます。

今回のプロジェクトでアートを手がけたのは、国内外の雑誌やゲーム、メディアなどで幅広く活躍するアーティスト・東京幻想氏。活動の一環として、廃墟化し緑に覆われた商業施設や、水没した駅、動物たちが闊歩する都市など、ディストピアと楽園が混在化したようなアートを多くリリースしている同氏ですが、今回のプロジェクトのために作成した前出の作品“今、行動を起こさないと迎えるであろう未来”も、強力なインパクトを持った作品に仕上がっています。

今回の取り組みについてSEAMES代表のコミンズ・リオ氏は、日本では社会課題について議論・行動することが一般的ではないと指摘し「『理想の未来』を見てみたいという気持ちで、人生で初めて寄付を行う人が出てくることを目指しています」とコメント。

また、東京幻想氏は、自身の空想作品がもはやファンタジーではなく現実味を帯びてきていることに危機感を示しつつ、「今回のアート作品を通して何か感じるものがあれば、今後、そういった事象に関心を持って一人ひとりがわずかでも行動してもらえれば幸いです」というメッセージを寄せています。

なお、今回のプロジェクトには、国連UNHCR協会のほか、ネクストワンクリエイト、58(ファイブエイト)がNFT活用に関するノウハウ提供で参画。合計10,000の支援が集まった時点でモザイク作品の全容が明かされます。支援金は必要経費を差し引いた上で、国連UNHCR協会を通じて寄付され、国連の難民支援活動に役立てられるとのことです。

あわせて読みたい
【渋谷版】インスタ映え間違いなし!おすすめお洒落カフェ7選 渋谷でカフェに行きたいけど、どこがいいかわからない! お洒落でインスタ映えするカフェはどこ? そんな方のために女子会やデートにおすすめのカフェをまとめました。 ...

投稿者プロフィール

大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次