コナミ、独自NFTマーケットプレイス「リセラ」発表

コナミデジタルエンタテインメントが、NFTマーケットプレイス「リセラ(Resella)」を発表しました。ゲームアイテムを日本円で売買する独自のNFTマーケットプレイスで、TGS2023のステージにて同時に発表した「PROJECT ZIRCON」に合わせてサービス開始予定です。

コナミデジタルエンタテインメントは、1969年に創立されたエンタテイメント企業で、創業当初はアーケードゲームの制作からスタートし、その後、コンシューマーゲーム、モバイルゲーム、カードゲーム、音楽ゲームなど、多岐にわたるエンターテインメント分野で活動しています。「メタルギアソリッド」「サイレントヒル」「ダンスダンスレボリューション(DDR)」や「ビートマニア」など、アーケードと家庭用ゲーム機で様々な人気作品を生み出しています。

先日開催された、「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」内で発表された「リセラ」は、ゲーム内のアイテムやキャラクターとしてのNFTを売買するNFTマーケットプレイスです。NFTが普及するためのハードルのひとつであった、ガス代(暗号資産の取引手数料)や、電子ウォレットの準備など、煩雑な手続きを独自システムにより簡易化している点が特徴です。これにより、ゲームプレーを楽しみながらNFTを日本円で購入し、不要になったアイテムも日本円で出品し販売することができるようになります。

コナミデジタルエンタテインメントは「ゲーム内での利用価値を持つNFTが、興業のチケットや、サービスの利用権など、ゲームを超えてさまざまなサービス上でも利用可能になることでユーザー体験を拡張することを想定し設計しています」とコメントしています。

目次

「PROJECT ZIRCON」も発表

リセラと同時に、ブロックチェーン技術を活用しファンタジー世界を共創することができる「PROJECT ZIRCON(プロジェクト・ジルコン)」も発表。

「PROJECT ZIRCON」は、キャラクターをNFTとして保有し、その名前やプロフィール、能力などを決めることによって、架空の世界の創作に参加できるWeb3プロジェクトです。「PROJECT ZIRCON」は、将来的なゲーム化をはじめ、アニメや小説など、さまざまなメディアで展開することをめざしているとのこと。

発表では「断片的な情報を組み合わせ、無限の想像力を膨らませながら、自分だけが持つキャラクターを深く作り込んでいくことによって、ゲーム制作に参加しているような体験を味わうことができる」と自信を見せています。

これまでWeb3ゲーム系の同様の動きでは、既存のNFTマーケットプレイスと協業するケースが多かっただけに、今回のコナミの取り組みが成功するのか非常に注目です。

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大島 予章
大島 予章
ウェブコンテンツ業界20年。酸いも甘いも経験したと思った矢先、業界のさらなる巨大さと深さを知り日々挑戦する爆走社長です。趣味:筋トレ・ゲーム・株式投資。
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