クラマト合同会社 関内悟史社長インタビュー

教えて!偉い人!【女子大生の社長訪問日記】

時代が変わっても広告業界はいつも就活生に人気業界ランキングで上位に入っています。

それは広告業界を舞台にしたドラマなどの影響でしょうか?

キラキラした業界というイメージがありますが、実際のところどうなのでしょう?

広告業界ってどんな業務をしているの? テレビCMとWEB広告の関係性って今どんな感じ? 広告業界の本当の面白さって何?

今回は新聞広告、WEB広告、総合広告代理店をすべて経験してきた社長さんにインタビューに行きました!

広告業界での就職を考えている人必見です!

このシリーズでは現役就活生の私が現役社長の方々を訪問し、インタビュー形式で社長さんの人生やキャリアの選択方法について語っていただきました。

働き方改革と緊急事態宣言で変わったことはなんですか?

今後の就活生はどこを見て会社を選んだらいいの?

今世紀最大の就活氷河期を生き抜いた私が聞きたかったことをズバズバ聞いてきました。

就活生の皆様、ぜひ参考にしてみてください。

編集担当:たまご

インタビュー日時:2021年10月

目次

アイデア・工夫を売る時代~すべてのアイデアを冷めないうちに~

今回インタビューさせていただいたのはクラマト合同会社の関内悟史代表。

新聞関係の広告会社から大手広告代理店まで、いままで経由した会社はすべて広告関係のお仕事です。

広告業界は昔も今も長い間就活生人気トップに選ばれる業界ですね。

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飲みの場で出たアイディアを熱量の冷めないうちに

たまご:御社の社名である『クラマト』というワードはいままで出会ったことのない言葉だったのですが、会社名の由来は何かありますか?

関内さん:二日酔いに効く『クラム』と『トマト』を混ぜたドリンクの名前です。もともとお酒を酌み交わしながらやりたいことを語り合うことが好きでした。

関内さん:しかし大体の場合、その場で話すだけで終わってしまうことが多いため、地に足をつけて、お酒をリセットして、取り組んでいくために二日酔いに効くドリンクということもあり現社名にしています。また、長すぎて覚えにくい社名や、言いにくい社名は避けたいと思っていました。

たまご:クラマトって二日酔いに効くドリンクの名前なんですね! お仕事が決まるのは飲みの場のことが多いので、そこで出たアイディアはすべて実現させようという意味ですね。

関内さん:普通の会社に勤めていてもクライアントの人と飲みに行くことってあるじゃないですか。はじめましての人であっても僕はそういう場所で今こんなことをやっているんだとか、今後こんなことをやってみたいんだというような話をするのが好きだったんです。

関内さん:でもそういうことって会社の制限などがあるとなかなか実現までは至りません。その時の熱量を落とさずにできるかぎりその場の会話だけにしたくなくて、実現できるものは実現に繋げようという意味が込められています。

たまご:なるほど。『酔いが冷めても忘れないように』ということですね。なんかそこだけ聞くとロマンチックですね(笑)

WEB広告は反響が直接数字となって見える

たまご:関内さんの略歴を簡単に教えて下さい。

関内さん:新卒では新聞系列の代理店に入社して、web専業広告代理店2社経由して、総合代理店へ。それから2年後に今の会社を立ち上げました。

たまご:それぞれの会社が変わったタイミングのきっかけを教えていただいてもよろしいでしょうか?

関内さん:最初に新聞系列の代理店に入社したんですけど、それが2008年で、そのときにはすでにネット環境は結構整っていて、紙媒体である新聞の売上は減少傾向にあったんです。

関内さん:そこで働いている間に探り探りでネット広告を始めたクライアントの取り組み実績を見せてもらっていました。それを見たときにネットだとこういう数字が出るんだというのに驚きました。

関内さん:新聞広告の場合はお客様へのヒアリングや電話が鳴った回数などでしかお客様からの反響を確認することができません。もっと僕も明確に数字で、消費者からの反響を示してクライアントに価値提供をしたいと思いました。そこでWEB広告の可能性を感じて転職を決めました。

たまご:WEBは足跡が残って見えやすいですよね! 関内さんは大手の会社も中小の会社も経験されたとのことですが、両者の違いをどのように感じましたか?

関内さん:どちらかというと僕は規模の小さい会社を経由していた方だと思います。その方が自分がやりたいと思ったことにチャレンジできますし、裁量権もたくさんあります。

たまご:関内さんが立ち上げた御社に関しましては今後も大人数にする予定はないのでしょうか?

関内さん:基本的には少数精鋭で考えています。だから増えたとしても10人くらいですかね。

たまご:人数が増えるとしたらどんな方法がありますか?

関内さん:こんな人が転職したいと言っているそうですという話を聞いたら、その人に直接話を聞きに行って、検討しますね。

たまご:とりあえず飲みの場に行ってという流れですね!

関内さん:そうですね(笑)

たまご:御社の職種や事業展開について教えて下さい。

関内さん:デジタル広告の設計・運用・コンサルティング、各種制作、分析業務、メディア運営サポートなどですね。

たまご:御社の公式ページを拝見させていただいたときに、広告マーケティングや人材コンサル、経営コンサル、事業承継などもお見受けしました。今後PMIのような業務にも広がっていくような構想でしょうか?

関内さん:そうですね。まだ広告業務が主にはなってしまっているのですが、僕自身『事業承継士』の資格も取りましたので、今後は地方の事業承継に携わる仕事もしていけたらいいなと思っています。

たまご:事業承継士という資格があるんですね! 後ほどこの分野に関しましても詳しく聞かせてください。

たまご:御社のアピールポイントを教えて下さい。

関内さん:広告、制作、分析等通常は分担されてしまいシナジーが生まれにくい領域を、すべてカバーして取り組みができるところですね。

関内さん:大手の会社になると、分業になりつつありますからね。制作、引用、計測などがすべて違う人が専門として担当していることが多いです。それに比べてすべてを同じ人達で担えることで繋がりが見えやすいのかなと思います。横断しながら小回りがきくというか。

関内さん:一方で弱い部分は物理的に人手が必要なモニタリング作業などです。

たまご:少数先鋭ということは御社は全員が最前線で動き回って仕事を取ってこれる方ということですもんね。

情報過多で広告の反響は見えづらくなっている?!

たまご:では次に関内さんが就活していた時の就活エピソードについて教えて下さい。

関内さん:華やかそうに見えた広告やマスコミ業界にいきたいと漠然と思っていました。TVの制作会社と代理店で内定が出たのち、新聞関係の代理店に入社を決めました。

たまご:私が広告業界や出版業界を志したのもキラキラしているイメージがあって憧れたからです!テレビが大好きなのでほとんどがドラマの影響なんですけど…。

たまご:関内さんは入社する前と入社してからで広告業界に対する印象はどう変わりましたか?思ってたのと違うなというようなことはありましたか?

関内さん:具体的に情報(広告)接点や態度の変容がどこでどのようにして発生したのかが見えないということです。だからこそ面白く、ブランドの認知や売上を上げるための打ち手として広告をやっているんですけど、実際に今展開している広告だけが原因となって成果になったのかまでは追えないじゃないですか。

関内さん:特定のアクションをしてくれた人数を数字で表したとしても、その人がその行動に至るまでに普段見ているSNSで出会ったのかもしれないし、テレビで見たことがあったのかもしれない。その特定の行動をしてくれたことが必ずしもこの広告が効いていたとは断言できません。

関内さん:情報が溢れかえっている世の中なので余計に情報と出会う場所が予測不能になっているんですよね。

たまご:確かにそうですね。WEB上でもすべての足跡が追えるわけではないですね。私もインスタグラマーが着ていた服がかわくて本人に問い合わせて教えてもらってブランドのページにたどり着いたり、セレクトショップで一目惚れしたコートを後々電話で問い合わせてオンラインショップに飛んだこともあります。

たまご:どこで出会ったとしてもネットの情報を駆使したらまた探し出せないことはほぼないので。実際自分がネット上でどの道を通ったかって全く覚えてないですし、一貫性も無いと思います(笑)

たまご:関内さんは就職してからずっと広告業界にいらっしゃいますが、関内さんが思う広告業界の面白さとはなんですか?

関内さん:先程も述べたように、情報過多の社会なんですけど、だからこそ面白いと思うんですよね。より複雑化していて情報との接点も多様化しています。色々と考えながらやってみて成果が出たときが面白いです。今は1つの媒体を使って広告を出すだけが最善策ではないですからね。色々な方法があります。

関内さん:弊社は今3人体制でやっているんですけど、そういう会社でも1つの工夫でお客様から評価していただける成果を出すことができます。

たまご:これなんだろう?とか面白い! と人々を立ち止まらせたものの勝ちですもんね。一見広告に見えないものも増えてきていますね。最近だと私は駅の広告とTwitterをうまく連動させたサークルの勧誘広告が話題になっていたのが印象的です。

たまご:まだまだ生み出されていないアイデアがたくさんあると思うとワクワクしますね。常に伸びしろがある仕事だなと思います。

地方の事業承継が今後の日本の課題

たまご:関内さんが起業したいと思ったきっかけはなんでしたか?

関内さん:大手の会社にいたこともあるのですが、大手の会社は1年で部署が異動になって役割が変わることが頻繁にあります。それを上の人達がすべて決めるとなると、いつか自分がやりたいこととのギャップが出てきてしまうと思いました。

関内さん:自分が興味を持ったことに常に挑戦できる環境にいたいと思ったのがきっかけですね。

たまご:人事異動で慣れてきたときに自分の意思ではない異動をしなければならないというのはきっと大変ですよね。

たまご:関内さんが起業された会社の公式ページを拝見させていただきました。そこで『mindset 事業を、会社を、地域を、日本を背負って』というワードを見つけました。関内さんが一番問題視している今後の日本の課題はなんですか?

関内さん:少子高齢化と地域活性化ですね。

たまご:それらを自分ごととして危機感を抱いたきっかけは何かありますか?

関内さん:事業承継士の資格をとったことが大きいですね。その資格の勉強の中で色々と課題が見えてきました。日本の経営者の平均年齢って60歳を超えています。都内だと最近は若くして起業した社長さんも多いですけど特に田舎になると経営者の方々ってご高齢の方が多いです。

たまご:それにギリギリまで社長の座を譲らないって言いますよね? それが日本の課題だと聞いたことがあります。

関内さん:その傾向もあります。それで都内でイケイケな業績も右肩上がりの会社だったら継ぎたい人もたくさん出てくるでしょう。しかし地方は家族経営なども多く、次の担い手は息子さんだったり、息子さんは東京に出てきてしまっていて途方にくれている方々も多くいらっしゃいます。

関内さん:後継者がいないという理由で事業を畳んでしまう会社が増えていてそれってすごくもったいないことだなと思ったんです。経営者の方が高齢の方だとデジタル化によって本当は効率化できたかもしれない業務改善の取り組みが進んでいないことも多いですし。

たまご:なるほど。息子が継がないとなると、次の担い手を自分で探すのは難しいですよね。

関内さん:その現実を資格の勉強をする中で知って、なんとかしたいなと思いました。

たまご:社名の由来にもありましたがビジョンとしては『みんなのいつかやってみたいをすべて実現させる』というものでしたよね。

たまご:関内さんの今後実現させたいことはなんですか? と聞こうと思っていたのですが、今後やりたいこととしては地方の事業承継に携わる事業を進めていきたいですか?

関内さん:そうですね。今は都内の広告主の事業支援が主な仕事になっているので今後は地方の事業に携わるようなことにも広げていきたいなと思っています。各地方の伝統工芸品とか自治体とかと仕事がしてみたいですね。

たまご:伝統工芸品とのコラボは面白そうですね! 私の地元にも伝統工芸品がたくさんあるので観光業の一環としてやったらいろいろ広がりそうです。

『給料は自分で作るもの』と教えてくれた

たまご:キャリアを築いていく中で影響を受けた人や本はありますか?

関内さん:人で言うと、かつて働いていたベンチャー企業の社長さんですね。その方が新卒入社した会社はまだ3、4人の会社だったそうです。そのため新卒で入った時から会社経営に携わっていたそうです。

関内さん:大きめの会社にいたときの自分は、仕事で成果を出したら給料は会社からもらうものという印象がありました。

関内さん:しかし会社の規模が小さくなったり、自分が経営者になったりすると、給料というのはすべて自分でとってくるもの。そのことを教えてくれたのがその社長でした。

たまご:私はまだまだ人が稼いでくれたお金を給料としてもらっている身ですが、経営者だと自分が仕事を取ってこれなかったら給料ゼロってことですもんね。それに会社の維持費を考えたらマイナス…。社長さんたちは日々そういうストレスと戦っているんですね。

情報感度が高くてコミュニケーションに興味がある人

たまご:広告業界を志望している学生は今もとてもたくさんいるのですが、現在広告業界の採用ってどんな感じですか? カットしたりしているところもあるのでしょうか?

関内さん:WEB広告をやっている会社なんかは今めちゃくちゃ伸びていますから絶えず募集していると思いますよ。そもそも広告業界って人の異動が多い業界ですからね。

たまご:特に広告業界で活躍できそうな人の特徴は何だと思いますか?

関内さん:個人が情報との接点をどれだけ持っているかだと思います。常にアンテナを張っていられるような情報感度が高くてコミュニケーションに興味がある人は向いていると思いますね。

たまご:日々アンテナを張っていられることって大事ですね。私も広告業界で働くようになってから電車の中吊り広告や渋谷の大きい広告に目がとまるようになりました。これって何の広告だろうとか、作り手の意図まで考えるようになりました。

関内さん:それに加え、WEBの世界は技術革新が常に起きているので、表面上で何かが変わったら、内部ではどこが変わったのかなどの構造的な理解ができる人が強いと思いますね。

アイデア・工夫を売る時代

たまご:最後に就活生へのメッセージをお願いします!

関内さん:ありのままの自分で起業や事業に向き合い、直感で良いと思ったことをやってみることが大事だと思います。やってみるうちにだんだんとわかっていくと思うので。

関内さん:今って新卒で入社したら1社で終身雇用っていう時代じゃないですからね。個々人と企業の相性を見て会社を選んでいったら良いと思います。

関内さん:広告業界でいえば、テレビよりもWEBが時代を席巻している今、必ずしも特定の媒体を使う必要はありません。『ものを売る』のではなくて、『アイデア・工夫を売る』時代になりました。

関内さん:いかに変化していく社会を楽しみながら成長できるかがカギになってくると思います。プランニングは市場の捉え方次第で可能性はいくらでもあります。

関内さん:キャリアを築いていく中で会社に依存するのではなくて、自分が今何をしたいのかを考えながら仕事をするのが面白さだと思います。

たまご:アイデア・工夫を売る時代っていいですね。誰かが作った面白いが世の中に溢れていて、それが誰かのインスピレーションになる。広告業界の伸びしろが見えてワクワクしてきました!

クラマト合同会社 会社概要

会社公式ページhttps://clamato.jp/

お仕事のご依頼・ご相談

お問い合わせhttps://clamato.jp/contact/

編集後記

聞けば聞くほど広告業界の仕事ってワクワクして面白そうですね!!

情報をたくさん持っている会社が勝ちという理由が良くわかりました。

ネット上でも人々が通った道や思考回路をすべて見透かすことは不可能です。

しかしできる限り知ろうとする動きがどんどん先鋭的になっているということですね。

なんだか束縛の激しい恋人みたいですね(笑)

日本人は個人情報やプライバシーの問題に対して敏感になりすぎていると言われています。

それでも私達は成長した方です。

どこの業者がやっているかわからないけれど、カード番号も住所も登録します。

他の重要なサイトのパスワードと同じパスワードも設定します。

私の記憶によれば10年目には多くの人がためらっていたはずです。

また、私は大学で会社法を勉強しているのでM&Aの領域にも興味があります。

地方の会社や店が後継者不足で閉業してしまっているという話は聞いたことがありました。

M&Aの仲介会社が増加する一方で、PMI(会社が合併した後の組織編成や人事体制の調整など)まできちんと対応してくれる業者は少ないことも問題となっています。

そのため関内さんの会社のように、専門的に事業承継の相談に乗れる人がいて、経営戦略や広告戦略、人事戦略に関しても対応してもらえる会社は今後需要がいっそう高まるだろうと感じました。

投稿者プロフィール

たまご
たまご
恵比寿から港区女子を夢見てライターの仕事をしている女子大生です。
夜景とイルミネーションが好きで、いつかタワーマンションに住んで都会の夜景を独り占めしたいと思っています。
インスタでハッシュタグ「豪邸」で調べることと、お風呂上りにベランダでオレンジビールを飲むことと、おいしいボンボンショコラを一日一個ずつ食べることと、ミルクティーを飲みながら読書をすることが好きです。
よろしくお願いします。
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