業務用防犯カメラの導入目的と設置ポイント・性能・おすすめ商品・契約形態を紹介

職場のセキュリティを重視される皆様へ、こちらの記事では防犯カメラの選定に関する具体的なポイントと製品例をご紹介いたします。また、信頼性の高い業者を選ぶ際の参考価格も掲載しています。

業務用防犯カメラを設置する際には、適切な場所とカメラの選択が重要です。受付エリアに設置する場合、動きを敏感に検知するモーションセンサー搭載のカメラが非常に有効です。

また、不必要な映像の記録を減らすための録画容量節約型の防犯カメラも紹介します。これらの具体的なケースを通じて、ご自身のニーズに合ったカメラの選び方を具体的に説明します。

信頼性の高い業者を見極める際には、評判や口コミが貴重な情報源となります。実際の顧客のエピソードを通じて、業者の信頼性を把握することができます。

例えば、A社は素早いサポートで知られており、B社は高画質カメラの提供に定評があります。こうした比較要因を把握することで、信頼性の高い業者を見極めるお手伝いになるでしょう。

防犯カメラの導入に際して、具体的な情報と実例を通じて、皆様の安心とセキュリティをサポートいたします。

目次

ビジネス環境安全性を確保

業務用防犯カメラはビジネス環境でのセキュリティを確保する重要なツールです。まず、業務用と家庭用の違い、そして導入目的、必要な性能について詳しく見ていきましょう。

・業務用防犯カメラと家庭用防犯カメラの違い

現在、盗撮事件の増加に伴い需要が急増、さまざまな種類の防犯カメラが市場に投入されています。家庭用の防犯カメラであれば、ネット上で簡単に入手できますが、製品性能の違いについて見落とす可能性があります。

⚠️用途や性能の多様性から、単純に価格だけを比較することは危険です。

業務用防犯カメラと家庭用防犯カメラの最大の違いは、使用される環境とその目的です。業務用防犯カメラは、一般に広範囲のエリアをカバーし、長時間連続して稼働することが求められます。

例えば:

  • 管理者が他支店や他事務所・現場などの様子を確認したい
  • スタッフの業務状況を確認し業務改善したい
  • 部外者の侵入対策・情報漏洩対策をしたい

一方、家庭用防犯カメラは、個人のプライバシーを保護しつつ、家の安全性を確保するために使用されます。

  • 外出先から自宅のペットや子供の様子を確認したい
  • 不審者の侵入、強盗対策をしたい

・業務用防犯カメラの導入目的

業務用防犯カメラを導入する主な目的は、多岐にわたります。

まず、監視に関しては、従業員の行動や業務プロセスを管理し、効率化を図ることができます。これにより、生産性の向上や不正行為の抑止、業務の円滑な運営が期待できます。

また、監視の側面から、施設内の安全を確保するための犯罪予防が挙げられます。監視カメラの存在は、不審な活動や犯罪行為を抑止し、安全な職場環境を維持する役割を果たします。

さらに、防犯の観点では、窃盗や侵入、破壊行為といった不正行為を防止することが挙げられます。業務用防犯カメラは、その存在だけで犯罪を抑止する効果があります。

「防犯カメラがあります」といったシールなども一定の効果があると言われているのはこのためです。また、緊急事態が発生した際には、映像記録を通じて素早く状況を把握し、適切な対応を取ることができます。これにより、被害を最小限に抑えることが可能です。

もちろん資産や財産の保護においては、業務用防犯カメラは貴重な資産や機器、機密情報を保護するための重要な手段となります。業務現場における貴重品や機器の保護は、企業の安定した運営と利益を守るために不可欠です。

防犯カメラの導入により、防犯カメラ不正アクセスや損害を未然に防ぐことができます。これにより、業務の安定性と継続性を確保することができるでしょう。導入を検討する際に、現在どのような問題、もしくは問題解決が望まれているかを業態の観点や施設内の関係者からヒアリングなどで明確にしておき検討するとよいでしょう。

防犯カメラを選ぶ際のポイント

適切な防犯カメラを選ぶ際のポイント、設置場所に合ったタイプの選択や映像の保存方法、契約形態についてのアドバイスをご説明します。

・業務用で求められる性能について

業務用防犯カメラには、高解像度の映像品質、広い視野角、暗視機能、耐久性、防水性、長時間連続稼働能力などが求められます。これにより、日中でも夜間でも鮮明な映像が確保され、さまざまな環境下でも効果的な監視が可能になります。

以下に一般的な業務用防犯カメラの種類・性能をいくつか挙げます。

防犯カメラの形状には主に3つのタイプがあり、設置場所に応じて適切な形状を選択します。

ボックス(箱型)カメラ:

箱のような外見を持ち、内部にレンズ、ハウジング、およびブラケットが一体になっています。このタイプのカメラは一目で監視カメラであることが分かりやすく、対象者に対して抑止効果が高いです。

ドームカメラ:

半球状または球状のドームの中にカメラが収納されています。このタイプのカメラは一見して防犯カメラであることがわかりにくく、威圧感を与えづらいため、銀行の窓口などで使用されることがあります。ドームは丈夫な強化プラスチックで作られており、屋外での使用にも適しています。

小型カメラ:

非常に小さなカメラで、手のひらにすっぽりと収まる程度の大きさです。このタイプのカメラは監視カメラを使用していることを知らせずに、対象物を監視するために使用されます。

一般的な業務用防犯カメラの一部であり、さらに多くの種類が存在します。適切な用途に合わせて選択することが重要です。

・設置場所に合ったタイプを選択

防犯カメラの機能についても以下のようないくつかの重要な機能があります。

ナイトビジョンカメラ:

夜間や低照度の環境でも明確な映像を撮影できるカメラです。無人の社内の夜間監視や光源が少ない屋外の玄関や駐車場などの監視に適しています。しかし、強力な光源が存在する場合には、画像が過度に明るくなり、逆に映像の視認性が損なわれることがあります。

PTZカメラ:

カメラのレンズを水平に移動させて対象物を追跡したり、拡大・縮小して細部を確認できるカメラです。広範囲の撮影が可能で、監視員がいる環境で効果的に利用できます。デメリットは自動追跡機能がないため、人手による操作が必要であり、人的リソースの増加が必要になる可能性があります

常時録画:

24時間対象物を録画し続けます。事件や犯罪の際に証拠として利用できる一方、録画容量の管理が必要となる点に留意する必要があります。

動体検知:

画像内の動きを検知し、必要に応じて記録やアラートを発する機能があります。静止画像に比べて画像内の動きを検知し、それに応じて録画を開始するかアラートを発することができることです。これにより、不必要な映像の記録を減らすことができ、録画容量を節約できます。動体検知は特に無人施設や工場などで有用で、安全性と効率性を向上させるのに役立ちます。無人施設や工場などで有用です。

一つの防犯カメラに全ての上記の機能を備えることはありますが、通常、カメラメーカーやモデルによって異なります。多くの場合、カメラの機能や性能はカメラのタイプや価格によって異なります。高性能のカメラほど多くの機能を組み合わせて提供することが一般的ですが、それに伴い価格も高くなります。

導入する防犯カメラの選択肢を検討する際には、まず使用目的に合ったカメラを選ぶことが重要です。その後、必要な機能を備えたカメラを探し、予算とのバランスを取ることが一般的です。設置場所や目的によって、特定の機能が重要となることもありますので、慎重な検討が必要です。

・映像の保存方法に気をつける

映像の保存方法は、クラウドストレージや専用の録画装置を用いることが一般的です。重要な映像データは、セキュリティを確保した専用のサーバーに保存することが望ましいです。

以下に、映像の保存方法について詳しく説明します。

✅ 専用の録画装置 (NVR/DVR):

・防犯カメラからの映像データは、専用の録画装置に保存されます。これにより、データの集中管理が可能になります。

・NVR(ネットワークビデオレコーダー)は、ネットワーク経由で映像データを受信し、高品質の映像を保存します。

・DVR(デジタルビデオレコーダー)はアナログカメラの映像をデジタル形式に変換して保存します。

・装置は大容量のハードディスクドライブ(HDD)を搭載し、映像データの保存と再生を行います。

✅ クラウドストレージ:

・クラウドストレージを使用すると、映像データがインターネットを介して安全に保存されます。

・クラウドストレージの利点は、データが物理的な機器に依存しないことであり、データのバックアップや遠隔アクセスが容易です。

ただし、セキュリティとプライバシーの問題に対処するために、信頼性の高いクラウドプロバイダーを選び、データの暗号化を行うことが重要です。クラッキング(いわゆるハッキング)の対象になる可能性もあることを考慮しましょう。

✅ ローカルストレージ:

・防犯カメラからの映像データは、専用のローカルストレージデバイスに保存されることもあります。これはNVR/DVRとは異なり、外部ハードディスクドライブやネットワークアタッチトストレージ(NAS)にデータを保存する方法です。

・ローカルストレージの利点は、データが直接アクセス可能であるため、遅延なしに映像データを閲覧できることです。また、オンラインで保存されない為、ネットワークからのクラッキングを防ぐことができます。

ただし、データの保守とバックアップが重要であり、デバイスのセキュリティを確保する必要があります。

映像の保存方法を選択する際には、データのセキュリティ、アクセス可能性、コスト、および運用のニーズに注意を払うことが重要です。また、法的規制にも従う必要があるため、選択肢を検討する際にはそれらの要因を考慮することが不可欠です。

・契約形態には購入・レンタル

防犯カメラシステムの購入とリース(レンタル)には、それぞれ異なるメリットとデメリットが存在します。以下で、防犯カメラを購入する場合とリース(レンタル)する場合の特性について説明します。

⭕️ 防犯カメラを購入する場合のメリット:

購入費用を導入時に一括で支払うため、レンタルやリースに比べてトータルでの費用を抑えることができます。

購入時からメーカー保証が付いており、保証期間を延長できる場合があります。

保守サービスや動産保険について、購入者自身が選択可能な点もメリットです。

❌ 防犯カメラを購入する場合のデメリット:

カメラや周辺機器を購入・設置するための初期費用が高くなります。

保証期間が経過してから機器が故障した場合、新たに購入しなければならないことがデメリットです。

⭕️ 防犯カメラをリース(レンタル)する場合のメリット:

導入時にかかる初期費用を抑えることができます。短期から長期の契約にも対応している場合があります。

レンタル料金にはメンテナンス費用が含まれ、カメラの耐久年数を気にせず使い続けることができます。

❌ 防犯カメラをリース(レンタル)する場合のデメリット:

途中解約の際、契約期間内の利用料を全額支払う「違約金」が発生する可能性があります。

レンタル料にはメンテナンス関連費用が含まれるため、費用は購入よりも割高になることがあります。

防犯カメラをリース(レンタル)する場合の注意点:

契約期間、途中解約の条件、違約金について契約内容を確認しましょう。

レンタル契約に付帯する動産保険について、どの種類の災害や故障が適用対象か確認しましょう。

以上の情報を考慮して、防犯カメラの購入またはリース(レンタル)を検討する際に、最適な選択を行うことが重要です。

・リース・レンタル契約の仕組み

防犯カメラのリース・レンタル契約は、通常、専門の防犯カメラサービス会社やセキュリティ企業と行われます。これらの契約は、特定の期間にわたってカメラシステムを利用するためのものであり、一般的に以下のような仕組みになっています。

リース契約:

一定期間にわたって防犯カメラシステムを利用するための契約です。一般的な契約期間は数年に及ぶことがあります。契約期間中は定期的な支払いが必要であり、通常はリース料金にはメンテナンスや保険料などが含まれています。契約期間の途中での解約には違約金が課せられることがあります。

レンタル契約:

より短期間の利用を前提としています。契約期間は数ヶ月から数年まで幅広く設定されており、必要な期間だけシステムを利用することができます。レンタル料金には通常、メンテナンスや保険料が含まれているため、追加の費用が発生することはありません。

リース契約は法人様、個人事業主様、マンション管理組合様、集合住宅のオーナー様がご利用できます。個人のお客様はリース契約をご利用いただけません。

シミュレーション:

レンタルやリースによる利用では、初期の大きなコストを抑えることができるため、予期せぬ防犯カメラのニーズにもすぐに対応できます。以下の価格は、主要な警備会社が採用するレベルの防犯カメラを提供した際の価格目安となります。

企業に防犯カメラを1台~4台設置のターゲットプライス初期費用0円 月々約4,400円~13,200円(税込)
病院・介護施設に防犯カメラを1台~4台設置のターゲットプライス初期費用0円 月々約4,400円~13,200円(税込)
マンション・アパートなどの集合住宅に防犯カメラを1台~4台設置のターゲットプライス初期費用0円 月々約5,500円~13,200円(税込)
公共施設に街頭カメラを1台~設置のターゲットプライス初期費用0円 月々約7,700円~12,100円(税込)

業者によっては、レンタルやリースの方法が異なります。ここで紹介する情報は、リース料金の参考となります。

※初期費用会社によって別料金になります。表の料金は防犯カメラ本体、監視モニター、ネットワーク録画機などを含めています。

🔎 マンション・アパートなどでのリース料金の相場

マンションの防犯カメラリース月額費用
4台のシステム約7,000円~9,000円
8台のシステム約12,000円~約15,000円
16台のシステム約16,000円~約23,000円

🔎 工場・倉庫などでのリース料金の相場

工場・倉庫の防犯カメラリース月額費用
4台のシステム約6,000円~9,000円
8台のシステム約10,000円~約15,000円
16台のシステム約16,000円~約23,000円

🔎 病院・老人ホームなどでのリース料金の相場

病院・老人ホームの防犯カメラリース月額費用
4台のシステム約6,000円~9,000円
8台のシステム約10,000円~約13,000円
16台のシステム約16,000円~約24,000円

🔎 街頭防犯カメラのリース料金の相場

街頭防犯カメラリース月額費用
一般的な街頭防犯カメラ(電気・インターネット別)約6,000円~約9,000円
SIM内蔵ソーラー式防犯カメラ10,000円~(電気もネットもいらないソーラーパネル付・SIM内蔵モデル)

※注意:料金のイメージになります、リース料金は一般的な相場を基準に設定されていますが、実際の費用は建物の構造やカメラのブランド、設置に必要な配線距離などによって大きく異なります。

リース契約には審査もあります。風俗店などではリース契約は組めません。

リース・レンタル契約はどちらの契約形態も、契約期間やサービス内容、費用などは会社によって異なることがあります。契約を検討する際には、契約書を十分に確認し、特記事項や注意事項を理解しておくことが重要です。

業務用防犯カメラ設置における注意点

業務用防犯カメラを選ぶ際は、カメラの種類や形状、機能、費用面などを総合的に判断することが重要です。設置目的を明確にし、不審な活動や犯罪行為を抑止し、業務の安定性、資産保護などの具体的なニーズに基づいて最適なカメラを選ぶことが重要です。

それには、屋内・屋外での使用を考慮し、ナイトビジョン機能や常時録画などの機能性も検討する必要があります。また、契約形態や設置場所に応じたカメラの選択も重要です。明確な目的設定に基づき、用途に最適な防犯カメラを選ぶことがおすすめです。

屋外設置では、防水性能や耐久性が重要です。また、周囲の照明状況や障害物の有無なども考慮し、最適な設置場所を選ぶことが重要です。屋内設置では、監視範囲やプライバシーへの配慮などを考慮して設置することが重要です。また、天井や壁に取り付ける際には、設置位置の高さや角度も考慮する必要があります。

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いまをアルク編集部
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