駐車場経営(コインパーキング経営)でよく起こるトラブルと失敗させないための対処方法

「駐車場経営に興味はあるけどトラブルとかよくあるんじゃないの」「これから駐車場経営を始めようと思っているけど駐車場内で起こりうるトラブルについて知っておきたい」と思う方もいるのではないでしょうか。

『備えあれば憂いなし』ですから、起こりうるトラブルを予測し対処方法を事前に準備しておくことは必要です。

また、管理会社に委託せずに個人で駐車場経営を行う場合は、発生したトラブルに個人で対応していかなければなりません。

今回は、駐車場でよく起こるトラブルを対象別にご紹介し、その対処方法まで解説していきます。

駐車場経営を始める前の手引書としてご活用ください。

目次

駐車場利用者とのトラブル

駐車場を管理・運営していくにあたって多くを占めるのは『利用者とのトラブル』ではないでしょうか。

普段どのような施設を使っていても感じることですが、駐車場ユーザーもトラブルに対し迅速な対応を求めていることには変わりません。

ユーザー審理では常に『いつ・どこで発信したら対応してもらえるのか』というリスク管理をしています。

つまり、24営業の駐車場であれば24時間いつでもトラブル対応できるサポートシステムがあるべきだということです。

では、どんなトラブルが起こりうるのか見ていきましょう。

料金トラブル

駐車場ユーザーとのトラブルでいちばん多いトラブルは料金トラブルです。

また、コインパーキングか月極駐車場なのかでトラブルの内容も異なります。

コインパーキング

最大料金の表示と誤認

1~7番まで最大料金有8~10番までは最大料金無という駐車場で「6に停めたはずが9に停めていて倍以上の金額が請求されている」

「休日は最大料金無という表示が小さすぎてわからなかった」

この様な経営側の問題なのかと思うようなクレームが来ることもあります。

対処としては、大前提にわかりやすい料金表示にしましょう。

ビジュアル面では料金表示の重要な部分を大きくしたり、機能面では課金設定を細かく作りすぎないことが重要です。

集客や利益性を考慮した表示方法もいいですが、思いがけず高額な料金を支払ったユーザーはもう二度とその駐車場を利用することはないでしょう。

また、それがSNS等で拡散されてしまえば閑古鳥が鳴く駐車場へとつながりかねません。

月極駐車場

賃料の滞納

マンションやアパート契約と違い個人の駐車場契約では、一般的に保証人を立てないことが多いです。

それも相まってか契約者の滞納しているという感覚が薄くなりがちです。

そのため、月極駐車場での料金滞納は比較的多く発生するトラブルです。

対処としては、保証人を立ててもらうことや、賃料を一括で支払ってもらうこと(前払い)が有効だと言われています。

賃料の一括払いと言っても、駐車場料金は月額1~3万円が相場です。

例) 月額1万円を1年分なら12万円
   月額3万円を半年分なら18万円

この金額であれば了承を得られやすいでしょう。

事故によるトラブル

2019年駐車場内での事故は交通事故全体の約5%(18,048件)だとされています。

駐車場内の不備で起きた事故であればそれはオーナーの責任になりますが、駐車場ユーザーの過失であっても事故により機器や設備が破損すれば駐車場の運営に問題が生じます。

そのため、なるべく事故は未然に防ぐことが大切です。

そのため、対処としては、事故が起こりにくいレイアウトの駐車場にすることです。

場合によってはスペースを1台分つぶしてでも導線を確保する必要があります。

狭小地や変形地であっても駐車場ユーザーにとっては関係ありませんので、どんな運転技術の方も事故を起こしにくいようなレイアウトで駐車場を作らなければいけません。

不正利用トラブル

駐車場で起こる不正利用は何を思い浮かべますか?

契約者以外の人が駐車場を利用していることなどでしょうか。

そのほかにも、長期間駐車場を利用し続ける、いわゆる放置車両トラブルがあります。

駐車場の不正利用は、意外と厄介なのです。

というのも、明らかな不正利用を見つけたとしてもすぐに撤去ということが法律上できないのです。

相手が先に法律違反をしてきたとはいえこちらも法律違反で対抗するのは絶対にNGです。

例えば、あなたが放置車両を見つけたとして民間のレッカー会社を利用し車をレッカーしたとします。

レッカー中に車に傷がついた場合、逆に器物破損で訴えられる可能性もあります。

理不尽な話ですが、これが現実です。

では、放置車両のトラブルに見舞われた際にはどう対処したら良いのでしょうか。

大きく3つに分けてご説明致します。

警察へ連絡

まず、放置車両を見つけたら警察へ連絡しましょう。

なぜなら、その放置車両が事件や事故に関わっていないかを知らべるためです。

事件性があれば警察が放置車両を撤去してくれます。

警察への連絡の際には、車種・車の色・ナンバープレート情報・放置され始めた日時などをメモを手元に置いた状態でするべきでしょう。

警察が調べたのちに、その放置車両に事件性がないことがわかったら次のステップに進みます。

所有者を調べる

車体番号と自動車登録番号を把握できているならば、個人でも所有者を調べることができます。

車体番号とは・・・自動車の車台部分に打刻されている(打刻位置は車種によって異なる)車両の固有認識番号
自動車登録番号とは・・・ナンバープレートに記載された番号

放置自動車が、普通自動車であれば運輸支局へ連絡すると所有者の個人情報を開示してくれます。

しかし、個人情報保護の観点から条件なしに開示されるわけではありません。

そのため、現在放置車両がどういう状況で、通行や近隣の迷惑になっている等開示を求める理由を明確に伝える必要があります。

写真などがあると尚良いようです。

所有者に撤去の連絡をする

放置車両所有者の連絡先がわかったら撤去するよう連絡します。

連絡方法は、内容証明郵便が最適です。

なぜなら、普通の郵便では、放置車両所有者が「受け取っていない」と言われることもあるためです。

内容証明郵便を用いることで、送付日時を証明でき、送った証拠となるのです。

どうしても所有者が不明なときは

放置車両の中には、ナンバープレートが取り外されているものもあり、どう手を尽くしても放置車両の所有者がわからないときもあります。

そんな時には、廃車買取の専門業者に依頼しましょう。

しかし、前述した通り個人での撤去はリスクが高いです。そのためしっかり対策することが大切です。

まずは、車両に『〇日までに連絡がなければ撤去します』といった張り紙をします。

期日を迎えた後も、撤去の経緯などの記録を証人を立てて残しておき十分に対策を取りながら撤去しましょう。

ゴミのトラブル

実は、2018年の日本の家庭ゴミ排出量は272万トンでなんと世界で4位なのです。

世界から見ても日本はゴミの排出量が非常に多いことがよくわかります。

さらに、2020年4月1日より健康増進法の一部が改正され、多数の人が利用する様々な施設が原則屋内禁煙となったことで自家用車や駐車場内で喫煙しポイ捨てする方が増えてきていると言われているのです。

近くの駐車場をちらっと覗いてみてください。

ペットボトルや菓子パンの袋、たばこの吸い殻など捨ててないでしょうか?

もちろん、ゴミが散乱している駐車場もあればきれいに掃除されている駐車場もあります。

どちらの方がいいかなんて愚問ですよね。

また、駐車場の利用者も同じ思いだと思います。ゴミが散乱している駐車場では「いたずらされるのではないか」という不安があります。

ゴミのトラブルへの対処としては、

  • 監視カメラをわかりやすい位置に設置
  • 注意喚起の看板の設置
  • 頻回な巡回を行う

ただ、頻回な巡回と言っても、平日は毎日働くサラリーマンの方は現実的ではないですよね。

そんな方は、管理だけを業者に任せる『管理委託方式』や業者にサブリースする『一括借り上げ方式』で、巡回を含めた駐車場管理を業者に任せることをおすすめします。

利用者以外とのトラブル

「え?駐車場の利用者以外でトラブルになるの?」と思うかもしれません。

しかし、意外とあるのが近隣住民からの苦情・クレームです。

トラブル内容対処
アイドリングによる騒音注意喚起の看板を設置する
看板が大きい・派手色使いやサイズ・位置に設置し景観になじむ看板にする
排気ガス金網などの吹き抜けのフェンスではなくブロック塀などでしっかり仕切る
前向き駐車を求める看板を設置する
照明適度な照度に抑える
照明の角度を調整し近隣の窓などに向かないようにする

クレーム内容はさまざまですが、これらを懸念して開業を反対する住民が出てくることもあるようです。

評判の悪い駐車場にさせないためにも事前に対処していくことが大切です。

駐車場経営でのトラブルを未然に防ぐには

駐車場経営(コインパーキング経営)で起こるトラブルはほとんどが未然に防げると言われています。

そのためには最低でも以下5つは事前に備えておきましょう。

  1. 料金設定は適正で看板にはわかりやすく表示する
  2. 駐車場内はある程度余裕をもったレイアウトにする
  3. 不正や違反駐車を見つけても個人で対処しようとしない
  4. 定期的な巡回及び清掃を行うあるいは任せる
  5. 周辺環境に合わせた外観の駐車場にする
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