介護施設の転倒事故を検知し予防「N-SYSTEM-ai」

介護施設の転倒事故を検知し予防「N-SYSTEM-ai」 美容医療・予防医療
介護施設内で最も多い転倒・転落・滑落事故を検知し、予防につなげるサービス「N-SYSTEM-ai(エヌ・システム・アイ)」の提供を開始しました。

介護施設に特化した情報共有システム「N-SYSTEM-Care(エヌ・システム・ケア)」を開発するNorth Hand(ノースハンド)が、介護施設内で最も多い転倒・転落・滑落事故を検知し、予防につなげるサービス「N-SYSTEM-ai(エヌ・システム・アイ)」の提供を開始しました。

North Handは、「介護の未来を変える」をミッションに、介護システムの開発や販売、コンサルティング事業を展開している企業です。利用者情報の記録や施設内情報の共有機能など、介護施設に特化した情報共有システムN-SYSTEM-Careを開発しています。

今回発表されたN-SYSTEM-aiは、介護施設内で最も多い転倒・転落・滑落事故を検知し、予防につなげるサービスです。

North Handが開発する介護施設に特化した情報共有システムN-SYSTEM-Careと、介護ソリューションサービスを提供するVoxelaが開発したAI画像解析技術による事故検知・防止サービス「Voxela VCare」を連携させることで、事故状況の迅速な確認・対応と正確な情報の検証を可能にしています。

Voxela VCareを搭載したカメラが転倒を検知すると自動でN-SYSTEM-Careへ通知が届き、介護スタッフはN-SYSTEM-aiを導入したパソコンやタブレット、スマートフォンといった端末から転倒時の映像を確認して対応することができます。また、転倒時の状況を映像で共有することで、理学療法士などの専門家に正確な情報を伝えることができ、多角的な転倒予防策を検討できるようになります。

N-SYSTEM-aiは、North Handグループ会社のLILE THE STYLEが運営するサービス付き高齢者賃貸住宅「ケアビレッジ ライル温品」にて、今年6月より試験運用を実施しています。

North Handによると、N-SYSTEM-aiの導入により転倒があった際の対応がこれまでより速やかになり、介護スタッフやリハビリスタッフなど複数の関係者の間で正確な情報共有が可能になったことで、具体的な転倒防止対策を立てたれるようになったそうです。さらに、その後のケアや福祉用具の選定、リハビリの見直し、ADL(日常生活動作)の向上でも役立てられているとのことです。

内閣府が発表したデータによると、介護施設内で最も多い事故は転倒・転落・滑落で全体の65.6%を占めており、介護職員の人員不足が叫ばれるなか、業界では事故そのものをどのように減らしていくかが大きな課題になっています。

North HandはN-SYSTEM-aiの提供にあたり、「転倒の予防は身体的・環境的な要因を多角的に評価して検証することで実現でき、そのためには実際の転倒の状況を正確に関係者へ伝えることが不可欠となります。そこで、事故を自動検知するAI画像解析システムVoxela VCareの情報を介護記録システムに取り込むN-SYSTEM-aiを開発し、職員の負担を軽減しながら事故発生状況を即時に検証することで、事故の予防につなげることを目指しました」とコメントしています。

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