今話題の『幹細胞』って何?【2021年版】

美容医療・予防医療

幹細胞と書かれたコスメが2020年にヒットし購入された方もいるのではないでしょうか。

しかし、実際に幹細胞って何?肌にどんな効果があるの?そんな方が大半かと思います。

今回は幹細胞についてや幹細胞コスメのメリットについてご紹介していきます。

幹細胞とは

人間は60兆個の細胞から作られていると言われています。

私たちの体の中では、見えないところで細胞が生まれかわっています。

人間には寿命があるように、細胞にも寿命があります。

肌のように6週間という周期で細胞膜から細胞が生まれ変わり、垢や古い角質となって排出される細胞もあれば、脳の神経細胞のように入れ替わらない細胞もあります。

そんな私たちの体を作っている細胞のもと(幹)となるのが、幹細胞です。

幹細胞は、細胞分裂して同じ細胞を作ったり、体の臓器や組織を作る力があります。

非常に再生能力が高いことで知られる幹細胞は、近年美容医療で多くの治療に使用されており、肌のエイジング問題の改善に効果が期待されています。

再生医療分野では、痛みがある膝関節の治療や動脈硬化の治療に用いられています。

幹細胞はどこにあるの?

幹細胞は体のあらゆるところに存在していますが、とくに骨髄とお腹の脂肪に多く存在するといわれています。

骨髄から幹細胞を採取するのは、全身麻酔が必要であり身体的にも精神的にもリスクが高いため、おなかの脂肪から採取された幹細胞が使われることが主流です。

受精卵から作られるES細胞、細胞を培養して作られた人工的なiPS細胞も幹細胞ですが、受精卵を犠牲にしなくてはならなかったり、がん化のリスクがあるため倫理面や安全性での懸念点があります。

その点、脂肪由来の幹細胞は安全性が高いため多くの治療に用いられています。

また幹細胞は植物や動物からの採取が可能ですが、人間とは遺伝子や細胞分裂の仕組みが異なるためヒト由来の幹細胞よりは効果が乏しいといわれています。

幹細胞・幹細胞培養液・幹細胞培養上清液の違い

幹細胞コスメと表記されている化粧品がありますが、実際には『幹細胞』は入っていません。

幹細胞は取り扱いが法律により決められており、直接化粧品に配合することはできません。

実際に化粧品に入っているものは、幹細胞を培養する際に成長因子を増やすために添加される『幹細胞培養液』か、幹細胞を培養した際にできた上澄み液の『幹細胞培養上清液』になります。

高い効果が期待できるのは、『幹細胞培養上清液』になります。

幹細胞培養上清液には、500種類以上の成長因子、細胞を増やす働きをするサイトカインが豊富に含まれています。

細胞から細胞へのメッセンジャーの役割を行い、細胞の若返りを促進する『エクソソーム』もサイトカインの一種です。

たくさんの成長因子の中に、肌の再生能力を高める成分があったり肌の土台を作る成分が含まれています。

幹細胞培養上清液には肌の根本的な土台を再構築し、若々しい肌を取り戻す力が備わっています。

化粧品を選ぶときにポイント

たくさんの幹細胞コスメがある中で、どのコスメの効果が高いのでしょうか。

よく安全性について心配される方がいますが、基本的には体内にある成分のため安全性が保証されています。

しかし、安い幹細胞化粧品は幹細胞の質や濃度・品質管理が徹底されていない場合もあるため注意が必要です。

幹細胞コスメは、含有量が少なくても『幹細胞コスメ』と表記が可能なので、品質に問題がある商品も存在します。

そのため、安全で高品質なものを使用したい場合は、製造元や製造工程、保存方法についても注意が必要です。

非常にデリケートなので防腐剤・カルキが配合されている化粧品や、常温保存では品質がおちると言われています。

幹細胞で再生能力アップ!

幹細胞は肌の再生効果を高めて、若々しい肌に導いてくれる力があります。

2021年は幹細胞の中からわずか5%しかとれない成分『エクソソーム』が配合された、肌の再生能力がより高い化粧品が販売されています。

今後の幹細胞の新しい活用方法やエクソソームについても注目です。

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