【半年も続く!?】新型コロナウイルス感染の後遺症とは

ウェルネス

新型コロナウイルス感染症の後遺症についてご存じでしょうか。

ノルウェーの研究チームによる最新の研究データでは、新型コロナウイルス感染から半年を経過しても、16歳~30歳の若年層で半数以上の人が後遺症症状があることがわかっています。

後遺症ととらえられている症状は息切れなどの呼吸器症状から、倦怠感、記憶力の低下、味覚や嗅覚異常など人によってさまざまです。

今回は、新型コロナウイルス感染症の後遺症についてお伝えしていきます。

自分の体まで攻撃する『サイトカインストーム』が原因?

新型コロナウイルス感染症で怖いのは呼吸器症状ですが、呼吸器症状の原因は『サイトカインストーム』ではないかと言われています。

人間の細胞は、サイトカインというたんぱく質を分泌することで、免疫細胞の働きを活発にしてウイルスや細菌から身を守っています。

しかし、ウイルスの力が大きいと過剰にサイトカインが分泌されてしまうため、ウイルス以外にも健康な細胞まで攻撃をしてしまいます。

攻撃によって傷ついた細胞はかたくなるため、肺は空気を取り入れにくくなり呼吸がしづらくなります。

また、自分の細胞を攻撃したことによって血管の中に血栓(血液の塊)を作ってしまうと、血栓が肺の血管につまってしまう場合があり、重篤化してしまうケースがあります。

新型コロナウイルスの後遺症とは何か

新型コロナウイルス感染後の後遺症については、具体的な定義が定められておらず国によって診断基準もバラバラです。

現段階でコロナ後遺症として考えられている主な症状としては、息苦しさ・咳といった呼吸器症状・だるさ・味覚障害、が主ですが、中には脱毛・睡眠障害・記憶力の低下など症状は人によってさまざまです。

国立国際医療研究センターで行われた入院後の感染者の追跡調査によると、発症から4か月経過しても63名中27%の人が呼吸症状や脱毛などの後遺症の症状があることがわかっています。

重症度にかかわらず、中には軽症だった人も後遺症に悩まされているのが現状で、後遺症の専門外来が各都道府県で設置されてきていることから、症状に悩む人が少なくない事がわかります。

長引く後遺症によって、精神的に不安を抱きながら過ごす人が多く、病院でのアフターフォローが不可欠となっていますが、有効な治療法は確立されていないのが現状です。

再生医療分野で注目の【エクソソーム】が新型コロナウイルス感染症に期待?

新型コロナウイルスの感染症や後遺症についての具体的な治療法は確立されておらず、世界でも研究が進められている段階です。

再生医療分野でも治療法の研究が進んでいますが、中でも注目されているのがエクソソームを使った治療です。

東京医科大学の落谷教授は、新型コロナウイルス感染症で重症化する可能性がある人を、エクソソームを用いて診断ができるのではないかと考えています。

エクソソームは細胞の修復や再生、細胞と細胞の間で情報を伝達する役割を担っている物質です。

エクソソームは良い情報も悪い情報も細胞に伝達する能力があるため、良い情報をもったエクソソームは細胞の修復や再生に役立ちますが、悪い情報をもったエクソソームは周囲の細胞や臓器に悪い影響を与える可能性があることが分かっています。

このような能力があることから、新型コロナウイルス感染症で傷ついた細胞からエクソソームが分泌されると、情報を受け取った細胞も傷つき、症状を悪化させる可能性があるのではないかと考えられています。

2020年の落谷教授らの共同チームの研究では、重症化する感染者と軽症ですむ感染者での体内のエクソソームに違いがあることがわかっています。

感染者のエクソソームを調べて重症化を予測し、早期にリスクの高い感染者を管理することが可能となれば、重症化を予防することができるようになるだろうと落谷教授らは現在、エクソソームに着目した診断キットの開発を進めているようです。

重症化するリスクが高い感染者が早期発見できれば、必要な人に必要な医療が届くようになるでしょう。

今後の研究にさらなる期待が高まります。

参考文献

著者:落谷孝広 「がん」は止められる: 指令物質をコントロールする医療革命.2020年8月20日発行

感染しないために免疫力を高める方法

新型コロナウイルス感染を予防するためには免疫力を高める事が大切です。

近年、免疫力と腸内細菌の関係性が注目されており、腸内細菌のバランスが良いと免疫力が高くなり、腸内細菌のバランスが崩れると、ウイルスや細菌に感染しやすくなることがさまざまな研究からわかってきています。

腸内細菌を育てる納豆やキムチなどの発酵食品やきのこや海藻類といった食物繊維をとることが重要です。

その他に大切なことは、質の良い睡眠と時間の確保です。

『スタンフォード式最高の睡眠』の著者である西野教授によると、ウイルスを排除するNK細胞が睡眠不足の場合に活動機能が低下すると発表しています。

つまり、睡眠不足は体にとって有害な物質を排除することが難しくなり、感染しやすい体になってしまうということです。

必要な睡眠時間は個人によって異なるため、日中眠くならないような睡眠時間を確保し、質の良い睡眠がとれるように就寝前にリラックスできる環境を整えることが大切です。

自分の体を守れるのは自分自身、今一度自分の生活習慣を見直していきましょう。

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